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臨済宗大本山 円覚寺

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2018.06.22

蜆子(けんす)和尚のこと

 蜆子和尚という方が、唐の時代にいました。禅僧の伝記を記した『伝灯録』を見ても、

どこの人かも分からないとあります。

 いつ生まれたのかいつ亡くなったのかも分からないし、

住んでいたところも一定ではないと言います。

 しかし洞山禅師について修行して、悟りを認められました方です。

洞山から修行だ出来上がったというお許しをいただいてからは、

川の畔で、自由気ままにシジミやエビを取っておなかを満たしていたようです。

 お腹が減ったらご飯を食べるという、生き物としては一番自然の生き方をしていました。

動物なんてものは皆自分の食べ物を自分で取って後は寝ています。

それが自然と言えば一番自然です。理論もなにもありはしないのです。

 人間は得てして、「自然を守るぞ」などいいながら

却って自然を壊したりしてしまっていることもあります。

 世のため、人のために尽くすことは尊いことですが、

あまり人のためと力んでばかりいると、却ってはた迷惑の場合もあります。

 マネをすることは薦められませんが、蜆子和尚などは、ただ自然の暮らしをしただけです。

それでいて、こんな生き方が後の世になっても慕われたのか、画に描かれ、漢詩に詠われています。

 何が役に立つか、立たないか、分からないものです。

こんな生き方をされた方がいるということだけでも、あくせくはたらいてばかりいる世の人には、

救いになるのかもしれません。

(平成30年6月22日 横田南嶺老師 『武渓集提唱』より)

蜆子(けんす)和尚のこと

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