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臨済宗大本山 円覚寺

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2016.04.20

生老病死のままに 「一日一語 94」

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 今日、円覚寺専門修行道場(僧堂)は、雨安吾(4~7月の修行期間)の

開講でした。

 円覚僧堂師家 横田南嶺老師をはじめ、27名の雲水(修行僧)や和尚、

居士(在家修行者)が出席し、開講が行われました。
blog-DSC05062
 開講にあたって、横田南嶺老師が偈(漢詩)をお唱えになりました。

訓読

関を鎖す正続の境

伴を結ぶ万年の嶺

語を寄す参玄の客

須らく臨済の禅を窮むべし

注)円覚寺専門修行道場(僧堂)の名称は、万年山・正続院。

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 横田南嶺老師が今日の攝心で提唱されたことをまとめてみました。

 『臨済録』に「真正成壊(しんしょうじょうえ)」という言葉があります。

成壊というのは、成住壊空(じょうじゅうえくう)の言葉からきています。

 成住壊空は四つの変化を表していて、あらゆるものは、成住壊空を繰り返します。

成は、まず、ものごとが成り立つこと、その次の住は、出来上がったものが

成り立ったものがしばらくそのままの状態で続くことです。壊は、それがやがて

壊れてしまい、変化してしまい、朽ちてしまって、最後には、空に帰る。

 どんなものでも、成り立ち、しばらくそのままの状態が続き、やがて、朽ちて

なくなり、そして最後は空に帰ります。

 小さなところを見れば、私たちの体を作っているところの細胞の一つ一つが

みな、それぞれにおいて成住壊空を繰り返しています。庭の草木であろうと

こういう建物であろうとみな、成住壊空を繰り返しています。

 大きなところで見れば、私たちが住まわせてもらっている、

この大地、地球も何らかの条件が合わさってこういう丸い玉ができて、

しばらくそのままの状態が続いて、やがては壊れていく、そして最後は

宇宙の露と消えてなくなっていく。

 太陽系でありますとか、銀河系でありますとか、それがそれぞれに

成住壊空を繰り返す。生成され、そのままの状態にとどまり、やがて

壊れていって、最後は空に帰る。

 端的に言えば、生じては滅すという法則であります。

 これがお互いの体の上においては、生老病死として表れます。

生まれて、段々と年をとっていく。生きているということが

一瞬一瞬において老いていくということことであり、最後には

病気によって体が壊れていって死というものを迎えていく。

 人間の生涯は、生老病死に尽きます。ものでいえば、成住壊空

であります。その成住壊空に抗おうとするから、そこに

苦しみが生じるのであります。

 人間の生老病死もそうです。これに抗い、逆らおうとするから

そこに苦しみが起こるのです。

 生老病死のままに、成住壊空のままにありながら、与奪自在、殺活自在、

自由自在に対応していくのが禅僧の生き方です。

 生老病死のままに、成住壊空のままに、しいて抗うことも逆らうことのなく

真に思いのままに働いていく、それが真正であります。

{一日一語 94}

生老病死のままに 「一日一語 94」

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