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臨済宗大本山 円覚寺

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2011.06.12

くすぐり地蔵

 6月12日(日)
 管長様が日曜説教会で提唱されたことをまとめてみました。
 (管長様が被災地のお寺にお見舞いに行ったときのお話です。)
 そのお寺の和尚が「こちらがくすぐり地蔵です。」と紹介されたが
私にはどこにそれがあるのかわからなかった。再度和尚さんに
「これですよ。」といわれ見ると、何とも朽ちた石のかたまりがあり、
赤布がぐるぐる巻き付けられている。これのどこがお地蔵さんだと
思っていると、和尚さんが説明しだした。「このお地蔵さんは、
お参りする人が自分の体の悪い所と同じ所を、小銭でお地蔵さんの
お体を削って持って帰ると悪いところが良くなるという信仰です。
お地蔵さんの体を削っている様子がいかにもくすぐっているように
見えるので「くすぐり地蔵」というのです。
ところが、霊験あらたかお参りした人が悪いものが良くなるものだから、
そのお礼にお地蔵さんに前掛けやちゃんちゃんこを赤布で作って
着せるものだから、今では「着ぶくれ地蔵」です。」と。
 やはり、被災されて深刻な時にこういう滑稽な話があると
お互いほっとするものであります。そのお寺の石灯籠や石塔が
倒れるなかで、このくすぐり地蔵は倒れなかったのであります。
何気ない民間の信仰でありますが、このお地蔵さんの自分の
身を削ってでも人の幸せを祈るという慈悲の心の深さこれこそが
大地震にあっても倒れないものであったのではないでしょうか。
 坂村真民さんの詩に
「きえないものをもとめよう
 きえないものをみつけよう
 きえていくみだけれども
 きえないものがある
 それは真心である。」とあります。
  人を思いやる真心は、どんなに世が移り変わっても
 きえることのないものであります。
  くすぐり地蔵のお姿から学ぶことができるのは、
 我が身を削ってでも人を思いやる心であります。
 
 

くすぐり地蔵

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