僧堂攝心4日目
11月25日(木)
老師が一昨日僧堂で提唱されたことをまとめてみました。
妄想無き時は一心是れ佛國土
妄想ある時は一心是れ地獄。
なにごとも妄想を離れることが大事。
何にもひかからぬ事だ。
妄想といっても馬鹿にならぬ
下手をすると身心をむしばむ。病気にもなりかねぬ。
昔黙雷老師の公案にある。
ある武士が幽霊屋敷に泊まった。
夜になって女中さんが飛んできて
鍋が歩き出したという。
昔の鍋はかなえの足がついていた。
武士はあわてず、なに鍋にも足がある
歩いても不思議ではないという。
しばらくすると
また女中がきて
こんどは鉄瓶がしゃべり出したという
武士はあわてず
なに鉄瓶にも口がある
しゃべっても不思議はないという。
こんどはまた女中が走ってきて
おくどさんに松茸が生えてきたという
こんどは武士は、ぐっと答えに詰まった
そこで幽霊に喰い殺されてしまったという。
松茸が出てきてそのときになんと答えたらよいかという
黙雷さんの公案だ
ひかかったらおしまいだ。