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臨済宗大本山 円覚寺

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2010.05.21

提唱 5月摂心2日目

      5月21日(金) 摂心2日目

   老師が僧堂摂心で提唱されたことを私なりにまとめてみました。
 どんなに長く修行をしても煩悩妄想をまぬがれることはない。
 大切なことは 自分が煩悩妄想になっていると気付くこと
 自分の心を点検して それらに気付いておれば
 大きな過ちをすることはない。
 やっかいなのは それに気が付かずにいること
 かすかでも 煩悩 悩み 罪な心が生じたことを
 自分で気が付けば 罪な心は自然と消えていく
   「修行して 煩悩が流れでなくなって 何年になりますか?」の問いに
 ある僧は「すでに七年。」と答え
 別の僧は「今でも 煩悩妄想のまっつさかりです。」と答えた。
 実は 前者も後者も同じこと。
 自分の都合は これっぽっちもなく
 みんなのことを思って いつも気に悩まざるにはいられない。
 いかにして 人を救っていくか?
 いかにして 迷いの深い人にそれを気付かせていけるか?
 
 「仏教の重要なところは なんですか?」との問いに
 ある僧は「今年は霜が降るのが早いので蕎麦の収穫がよくないなあ。
     困ったなあ」とお答えになった。
  その答えは 自分の都合はこれっぽっちもない
  不作で困窮するみんなのことを 心底 心配してのこと
  自分の都合 我が儘を削り取っていくのが 坐禅の修行
  
  おのれを尽くしきり 殺しきれば
 「どうしたら みんなのためになるだろうか?」と
 人様 みんなを思う気持ちが自ずと湧いてくる。
 古人は その思いを 次のような歌や詩にしています。
 「ゆき悩む 浮き世の人を 渡さずば 一夜も十夜の橋とおもほゆ」
   (弘法大師十夜の夜)
 「草の庵に 立ちても居ても 祈ること 我よりさきに ひとをわたさむ」
   (道元禅師)
  
 「野原の松の林の陰に 小さき茅ぶきの小屋にいて
  東に病気の子供あれば 行って看病してやり
  西に疲れた母あれば 行ってその稲をを負い
  南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい
  北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい
  日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き
  みんなにでくのぼーと呼ばれ
  褒められもせず 苦にもされず
  そういうものに わたしは なりたい
   (宮沢 賢治)
 
    
   

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