2017年10月31日

11月の詩


 横田南嶺老師揮毫。坂村真民さんの詩です。

円覚寺山内・黄梅院の山門下にある掲示板にて、実物はご覧になれます。

May you two great men keep granting me

a selfless mind with devotion and love to all,

until at last I may join my hands in prayer for others

as I do to you now.

May you two keep granting me

an exalted mind and character,

until at last I may forgive those

for the trials and torments they have caused me.

―English translation: Sakai Takahiko


 今月に円覚寺公式カレンダー。

2017年10月27日

12月23~25日 冬季宿泊坐禅会 参加者募集

 12月23日(土)~25日(月)に円覚寺の在家修行道場・居士林にて開催される

冬季宿泊坐禅会(学生坐禅会)の参加応募を今日から開始致します。

 普段は、職場、学校、家庭などいろいろと忙しく、ストレスなど「苦」を

感じることも多いと思います。

2泊3日の期間、そんな日常から少し離れて、静かなお寺で生活することによって、

ゆっくりと自分を見つめ直す機会と生活の中で活かせる、「苦の最小化」のヒントを

提供できれば幸いです。

参加希望の方は以下をダウンロードして申込みください。

平成29年冬季宿泊坐禅会申し込み書

 一般の方から学生まで、どなたでも参加することができます。

坐禅が初心者の方にも、安心してご参加できるプログラムとなっています。

 前回に引き続き、今回の宿泊坐禅会(学生坐禅会)も、集合時間を午後5時から2時に早め、

最終日の解散時間も正午から午後4時に伸ばしましたので、前回までと同じ

2泊3日とはいえ、滞在時間が長くなり、ゆったりと過ごすことができるように

なりました。

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居士林での坐禅
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仏殿周りでの歩行禅(経行)
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円覚寺派管長・横田南嶺老師による提唱(他に横田南嶺老師との質疑応答の時間もあります。)

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掃除

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食事

その他にも、参加者のお話を聴く「傾聴」の時間もあります。

<注意>

 宿泊坐禅会の期間中は、基本的に無言行(沈黙を守ること)となります。

 携帯電話の使用やお菓子やペットボトルなどの食べ物の持ち込みは

お控えください。施設の都合上、個室はございません。男女分かれて、

雑魚寝となります。とても寒い時期ですが、居士林には暖房器具がありません。

参加者は、着重ねるなどして、各自、体調を管理してくださいますように。

 また、多数の方々の応募が予想され、定員に限りがある為、

参加応募人数を超えた場合は、抽選となる可能性もあります。

ご了承ください。

 何か疑問点がありましたら、当メールにて、相談致します。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。

2017年10月26日

10月28, 29日 どなたでも参加できる円覚寺の坐禅会


関屋の秋丁子。今、円覚寺山内・黄梅院にて咲いています。

さて、今週末(10月28、29日)の円覚寺でどなたでもご自由に参加ができる行事の紹介です。

10月28日(土)は、

●13:10~14:20 土曜坐禅会 初心者の部 場所:居士林

 初心者を対象とした坐禅会です。初めに、呼吸や体に意識を向けるなど

準備体操にあたる瞑想をして、心を落ち着けます。それから、体の動きを止めて

静かに15分間くらいの坐禅をします。最後に5分で質疑応答という流れとなっています。

●14:40~15:40 土曜坐禅会 経験者の部 場所:居士林

20分の坐禅を2回と最後に15分、般若心経、延命十句観音経などのお経を読みます。

(経験者の部では、足の組み方などの説明は、ございません。初めて坐禅をされる方は

なるべく、初心者の部に参加して初歩的なことを体験してくださいますように。)

<土曜坐禅会が行われる居士林堂内>

 10月29日(日)は、

●8:05~9:30 日曜坐禅会 場所 大方丈

8:05~8:20 坐禅

8:30~9:00 坐禅 (今回は、横田南嶺老師が出向講演の為、提唱はございません。)

9:10~9:20 読経

という内容です。

 * 今回から、初心者の方には、8:10から9:00まで、じっくりと

姿勢や呼吸などを説明しますので、坐禅が初めての方は、ぜひ、ご参加ください。

2017年10月24日

雑華厳浄(ぞうけごんじょう) 「一日一語151」



 今日の僧堂攝心で横田南嶺老師が提唱されたことをまとめてみました。

 華厳の思想というものがあります。これは、みんなが仏なんです。

もう、皆が仏の現れであるところです。我々は、やがて仏になれると

このことを言っただけでも、当時の仏教の中では、大きな衝撃でありましたが、

華厳教になると、廬舎那仏は何であるかというと、これは、この大三千大世界が

そのまま、廬舎那仏のお身体なんだと言います。

 法身なんです。華厳には、法身仏という教えが出て参ります。

この間から、釋宗演老師の「観音経講話」のお話を紹介しながら、

我々は、観音の現れであると申してきましたが、これは、華厳の思想です。

 我々が何とか一生懸命修行をして、大慈悲の心を身につけて、我々が

観音になるという努力・目標ではなくして、我々自身がもう、観音の現れ

である。ただ、それが、障害があって、そのことに目覚めることが出来ていない。

自覚することができていない。その障害となるものが仏教学では、煩悩障、所知障と申します。

 法華経の教えであると、一途に一つの道をただ、ひたすらに突き進んでいくのですが、

華厳ですと、全体が仏である、そして、様々な異なった考え、異なった立場も

ことごとく、それを認めていく。

 「あいつを折伏しよう」とか「攻撃されたら、ますます燃え上がる」というような

法華一乗的な立場とは違いまして、全体の立場に真理を認めていくのであります。

 これは、今日の社会において、華厳の思想は、たいへんに大きな意味を持つと

思うんであります。いろんな立場があり、華厳というのは、雑華厳浄(ぞうけごんじょう))と

申します。

 様々な花によって、この世の中を飾るというのが、もともとの意味です。「この一つの花が

特別だ」というものを説かないのです。蓮華なら、蓮華一つを説くのが

「妙法蓮華経」でありますけれど、華厳ですと、その蓮華にとらわれない。

それは、スミレであろうと牡丹であろうと、その辺に咲いている名もなき花で

あろうと、それぞれがそれぞれの花を咲かせること、その全体が仏であるというのが

華厳の教えです。

 我々は、もっと華厳を学ぶべきです。教えが素晴らしいだけではなく、やはり、

円覚寺は、華厳の教えが元になっているからです。昔は、境内に華厳塔があり、

開山である仏光国師・無学祖元禅師の教えも、これは、華厳の教えが元に

なっている。華厳の発想ですから、怨親平等は、そこから出てくる。



 なかなか、法華一乗的な考えですと、相手を認めるということには行き難い。

何とか説き伏せてようとかが法華です。

 それに対して、華厳は、相手もこれは仏である、相手にも立場がある、

怨親平等、法界平等という法界差(さ)無しという、これが華厳の教えの

土台となって、具体的に仏光国師がお説きになった教えが、怨親平等です。

 敵対するものを作らない。それですから、仏殿にある元寇の戦没者の位牌にも

「敵・味方」と書かずに「彼此(ひし)」あちらとこちらという風に表記されています。

敵・味方と書くだけで、そこには価値判断が入ってしまう。蒙古の軍勢であろうと

朝鮮・高麗のであろうと、南宋の軍であろうと向こうにいたか、こちらにいたかの

違いしかありません。

 それぞれがそれぞれに立場があるんだというのが華厳です。「あいつは敵だ!

あいつは味方だ!」といいますが、「その敵・味方が平等である」というよりも

「敵も味方もない」というのが華厳の教えなのです。

 そういう教えであるから、「華厳経入法界品」に登場する善財童子は、

いろいろな人の教えを学んでいくということがここから出てくる。

 なかなか、法華一乗だけですと、一途ですから、例えを上げれば、

一つの道場に10,20年じっと、とどまって、一人の老師様のもとに

付かず離れず、ずっと、ついて、そうして教えを学ぶというのが

法華的な考えです。

 華厳的なのは、教えからいくと、世の中には、いろいろな人たちがいる。

いろいろな考え方がある。それを平等に、区別することなく、謙虚に

童子のような気持ちになって、いろんな立場の人から教えを純粋に学んで

いきましょうというのが、この華厳経入法界品なんです。

 ですから、善財童子が訪ねる53人の善知識というのは、今日的に言えば、

それぞれの専門道場の老師様であるとか、立派な布教師であるとか、

あるいは、大和尚であるとか、また、大学の教授であるとか、そういう人たち

のところばかりを訪ねる訳ではありません。

 いろいろな商売をしている商人の人たちも訪ねていくのであります。

中には、遊女というような、当時、蔑まされていたような職業の女性の

ところにも、そこに真理があるのだと訪ね回るのであります。

 こういう教えでありますから、円覚寺におりましては、華厳的な

生き方がいいなといつも思っているのであります。

2017年10月23日

「私は観音菩薩であるという自覚」 一日一語150


 <平成元年に作られた観音様。黄梅院の観音堂にて。>

 今日、横田南嶺老師が僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。

禅宗では、なぜ、観音経をよく読むのか?まず、第一の理由は、

釋宗演老師(1860年~1919年)が言うように

現世利益やじいさんばあさんの気休めのように思われるかもしれない。

 これも気休めと言っても、これまた、大事なところであります。

一心に祈る、敬虔に祈る。ただ単に、荒唐無稽な現世利益として済まされる

問題ではない。

 ところで、今、釈宗演老師の「観音経講話」の復刻版を、来年の夏頃には、

春秋社から出す予定で一生懸命やっているところです。

 これは、釈宗演老師の婦人会の講話なんです。これが禅の本質を言っている。

老師曰く「まず、あなた方に言いたいのは、私自身が観音様の現れであるということだ」と。

そういうと多くの人達は、「それは坊さんが言うことであろう、坊さんは確かに専門の

修行をして、立派な坊さんになる人がいるかもしれない。」と思うでしょう。

 また、尺宗演老師の話を聴いているご婦人方は、自分達は、とても観音様の現れと

とても思えない。宗演老師は、さらに説きます。「しかし、そうは言っても、

皆、ことごとく、観音様の現れである。観音というものは、何も自分の外側に

尊んで崇め奉っている観音ではなくして、我々自身の心の内に見るものだ。

 我々の心は、もとより、皆、大慈悲心を持って生まれている。この大慈悲心を

持って生まれているということが、取りも直さず、我々が観音様であることの

何よりの証拠である。

 観音様は、大慈悲、智慧である。そして、また、大勇猛心、勇猛果敢な心である。

これを、皆、誰しも持っているのである。

 さて、「観音経」には、「大火」とか「大水」という言葉が出てきます。

我々がこうして生きている間には、「大火」に遭う。これは、思うに任せない

ことがあったりすると、心に瞋(いかり)、腹立ち、憎しみを覚えます。

 そんな時に、どんな大火事も最初は、たばこの吸い殻のような小さなものが

大きな山火事になってしまうものであることを肝に命じて、瞋の心が不意に

頭をもたげてきたら、その時は、例えば、禅の教えであれば、まず、自分の

呼吸に、息を吸ったり吐いたりする、その気息、その呼吸の転ずるところに

心を向けると、その瞋の一念がすっとおさまることができる。

 または、それは高度な技術でありますが、観音様に手を合わすと

ふっと心が穏やかになる。それは、なぜであるかというと、我々自身が

観音様の現れだからである。


<黄梅院の奥に位置する観音堂。>

 我々が皆、大慈悲心を持っているということが、観音様を拝むことに

よって、気が付かされる。すると、我々が本来、大慈悲心を持って生きているのに、

日常の些細なことで瞋、腹立ちの心を起こすようでは、誠に申し訳ないと

外に対する瞋の心を自分自身に向けるようになる。

 そして、果然として、瞋の心をおさめて、慈悲の心に転じていくのが

勇猛果敢な心の働きであります。

 また、「大水」というのは、貪(むさぼり)で、火は、瞋(いかり)であります。

貪、欲望でありまして、いろいろなものを我々は、悲しいかな、自分のものと

したくなる。

 身近なことは、食べ物や着る物はそうでありましょうし、名誉や財産もそうであり、

男性であれば、女性、女性であれば、男性という風に異性を求める、これも

そうであります。これも、ちゃんと節度をわきまえて、そして、相手に不快な

思いをさせないようにやっておれば、天地自然なことですから、問題はないのですが、

 しかし、釋宗演老師も言及されていますが、これが、道に外れて、どんな高い身分の

人であろうが、愛着の水に溺れてしまい、そうして、地位や名誉ばかりでなく、

財産やすべてを失ってしまうことにもなりかねない。と。

 しかし、そんな時、一度、観音様の名号を唱える。名号を唱えるということは、

宗演老師の言葉を借りると「我が本心に立ち返ることである。」と。

 「我々は観音様の智慧の現れである!観音様の慈悲の現れである1

観音様の勇猛心の現れである!」この自覚こそが本当の救いになる。

むしろ、宗演老師は、我々自身の救いは、ただ、この自覚、それだけでよい

のであると強調をされています。


また、その自覚さえ、はっきりできれば、我々は観音様の現れである、智慧と慈悲を備えている。

自覚さえできれば、自然とこんな些細なことで迷っているのではいけないという果然とした

勇気が出てくるのであると。

 また、そんなつまらないことで、自分自身を台無しにしてはならないという

こういう思いが出てくる。この思いが観音様の力であると宗演老師は仰せになっています。

 度々、お薦め致しますが、釋宗演老師の「観音経講話」は、実に、禅門の観音経の説

としては、素晴らしいもので、それでいて、こいいった禅の第一義のみならず、

宗演老師という方は思いやりの深い方でありますから、良い話がたくさん散りばめられています。

(平成29年10月23日 僧堂 入制大攝心「武渓集」提唱より)

2017年10月20日

僧堂 開講


 今日、円覚寺専門修行道場(僧堂)では、雪安居(10~1月の「冬学期」)の

開講(講義の初日)でした。

雲水( 修行僧)は、雪安居の期間中、毎月、1週間、攝心(集中坐禅修行)に励みます。

攝心中の1週間は、毎日、僧堂師家(指導僧)である横田南嶺老師の提唱(法話)が

あります。

 横田南嶺老師が雪安居をうたった偈(宗旨を込めた漢詩)。

 自分が「これだ!」と心から納得するまで精進しなさい。納得していないのに

「納得した!」と自分をごまかすことは、決してするな」ということを

うたっています。

 杖を持って、大迫力の音量で、偈を唱える老師。

 提唱台上の老師。提唱台の上で坐禅している姿勢で和尚や雲水に向けて

お話をされます。

写真向かって、手前に雲水、奥に和尚と居士(在家修行者)が坐っています。

 厳しい修行に臨む雲水。この1週間は、外出することなく、禅堂に籠り、

ひたすら、坐禅修行に精進をします。

2017年10月20日

10月21, 22日 どなたでも参加できる円覚寺の坐禅会


 境内では、シュウメイギクが今、見頃を迎えています。

さて、今週末(10月21、22日)の円覚寺でどなたでもご自由に参加ができる行事の紹介です。

10月21日(土)は、

●13:10~14:20 土曜坐禅会 初心者の部 場所:居士林

 初心者を対象とした坐禅会です。初めに、呼吸や体に意識を向けるなど

準備体操にあたる瞑想をして、心を落ち着けます。それから、体の動きを止めて

静かに15分間くらいの坐禅をします。最後に5分で質疑応答という流れとなっています。

(*初心者の部は、多い時で100人以上が参加をされます。収容人数に限度があります。

 8名以上の団体、ツアーなどの参加は、個人で参加される方を優先するため、

お控えくださるようにお願い致します。)

●14:40~15:40 土曜坐禅会 経験者の部 場所:居士林

20分の坐禅を2回と最後に15分、般若心経、延命十句観音経などのお経を読みます。

(経験者の部では、足の組み方などの説明は、ございません。初めて坐禅をされる方は

なるべく、初心者の部に参加して初歩的なことを体験してくださいますように。)

<土曜坐禅会が行われる居士林堂内>

10月22日(日)は、 

●9:00~11:00 日曜説教坐禅会(円覚寺派布教師和尚による法話と坐禅) 場所 円覚寺・大方丈

 老若男女が集うお説教と坐禅会です。初めての方も多く参加されています。

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ー日曜説教坐禅会が行われる大方丈ー

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。

2017年10月15日

12月14日 夜の初心者向け坐禅会 参加者募集中


居士林(円覚寺の在家修行道場)山門
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居士林堂内

 最近、世間では、仏教瞑想に対する注目の高まりか、居士林で毎週土曜日に開催

されている土曜坐禅会・初心者の部(13:20~14:20)には、大勢の

方々が参加をしている現状があります。

 そこで、居士林では、夜間の初心者向けの坐禅会を設けました。

 この坐禅体験会は、2時間というゆったりとしたプログラムで、身体をほぐす体操、

呼吸への意識の向け方、足を組んで坐禅をし、最後に参加者の方に自己紹介と質問と

いった内容の懇談会となっています。

(また、椅子での参加も可能です。)

日時: 12月14日(木) 19:00~21:00

    月に一度以上の割合で開催する予定です。

    今後のスケジュールについては、当「居士林だより」にてお知らせします。

場所: 居士林

定員: 15名

申込み:engakuji.kojirin@gmail.com  宛てに 件名「◯月◯日の夜の初心者向け坐禅会希望」にて

    ①氏名 ②住所 ③電話番号 ④年齢 ⑤職業 ⑥坐禅歴 ⑦参加動機 を記入して

    お送りください。

参加費: 大人 1000円 学生・子供 500円

  * 皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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