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臨済宗大本山 円覚寺

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2026.03.26
今日の言葉

耳ゆるむ

京都から帰って翌日は、井上欣也さんにお越しいただいて、修行僧たちのための身体の使い方の講座を行ってもらいました。

井上さんの講座は、修行僧達にもとても好評であります。

今回は、耳から始まりました。

耳ヨガというのです。

井上さんは、甲野善紀先生に武術を習っておられる方ですが、ヨガも深く学んでおられる方であります。

とても身体も柔らかい方です。

耳ヨガというのは、あまり耳にしない言葉であります。

初めて聞くと、どんなことをするのか、不思議に思います。

第一耳は、自分で動くことはできません。

これは耳を柔らかくほぐすということであります。

耳を柔らかくほぐすことで全身が緩み、そして全身がつながるのです。

耳というのは一見小さな部位ですが、足の裏と同じように全身とつながるというのです。

足の裏の反射区というのは聞いたことがあります。

足の裏のどの部分が胃腸につながっているなどいう点があります。

それが耳にもあるというのです。

内臓や手足、頭部などと関係しているということです。

そのようにみてみると、耳という末端を丁寧にほぐすことで、全身の血流が良くなり、全身の状態が調ってくるのです。

普段、手や足はよく動かしたり触れたりしますが、耳はあまり意識して触れる機会がありません。

そこでまず自分の耳を触ってみて、硬さや柔らかさを感じてみることから始めました。

耳は人によって質感や形はさまざまで、他の人の耳と比べてみると違いに気づくこともあります。

一般的に赤ちゃんの耳はとても柔らかく、年齢とともに少しずつ硬くなる傾向があります。

胎児の絵を描いて示してくれました。

胎児というのは、頭が下になって、胴体が真ん中で、足が上になっています。

耳は、胎児が丸まっている形のように、上下で体の部位と対応しているそうです。

耳たぶ付近は頭や首、中央は背中や腰、上部は股関節や足に関連すると言われています。

そのため、触ってみて特定の部分が硬い場合、対応する体の部位の緊張と関係している可能性があるというのです。

実際の方法として、まず首の動きを確認することから始めました。

天井を見上げて、どのくらい楽に動くかを感じてみて、その後、耳を軽くつまみ、少し圧をかけながら揉みほぐしていきます。

強く押すのではなく、少し痛気持ちいい程度で、呼吸をゆっくり吐きながら行います。

痛みがあっても、いきまずに息を吐くことで和らげていきます。

耳全体をまんべんなく触り、特に硬いところやしこりのように感じる部分を丁寧にほぐしていきます。

耳を引っ張ったり、折りたたむように動かしたりするのも実際に行ってみました。

こうした刺激によって耳が温かくなり、全身も徐々に温まってきます。

特に寒い時期には、簡単に体を温める方法として役立つとお勧めくださいました。

耳をほぐした後、再び首や体の動きを確認すると、可動域が広がったり、動きが滑らかになったりすることがあります。

実際に私も首が大きく動くようになっていて驚きました。

股関節や足の動きも軽く感じられることがあります。

耳をほぐすだけで、体全体への影響を実感することができました。

修行僧たちからも驚きの声が上がっていました。

目が疲れたなという時は、耳たぶの下を斜め下を向いてかるく引っ張ります。

あまり強く引っ張るのはよくありません。

気持ちよく引っ張っておくと目の緊張がとれるのです。

講座のあとも、この耳ヨガがとてもよかったと皆喜んでいました。

そのあとは、骨に乗るというワークをいろいろ行いました。

特に仰向けになって、背骨を感じることや、肩甲骨、骨盤に乗っかるということを何度も体験しました。

背中をしっかり感じることができるようになると、最後の坐禅でしっかり坐れるようになります。

仰向けになって足先を頭の方に上げていって、背骨を感じながら、足を床に下ろしていくのは、背骨をよく感じることができます。

背骨もよくほぐされるように感じます。

それから竹の棒を使って水平に押すということを行いました。

これもおもしろいものです。

相手に竹の棒をしっかり握ってもらってこちらから押そうとします。

相手が踏ん張るとなかなか押せないものです。

けれども単に竹の棒を水平に動かすようにすると、すっと押せるのです。

垂直も同じです。

竹の棒を両手で水平に持って貰い、それを上から押さえようとします。

力で押さえようとしても抵抗されてしまいます。

それを単に手を垂直の方向にして降ろすだけにするとスッと降ろせるのです。

垂直にあげるのも同じ要領です。

この垂直にあげるというのは、礼拝の時に、両手を垂直にあげる動きに応用できます。

身体を伏せて両手を耳の高さに持ち上げるのです。

それを、垂直を意識して持ち上げるようにするのです。

ほんのわずかの動きですが、垂直を感じることができます。

これらの一連のワークが、最後の坐禅ですべてつながるのです。

耳をほぐしていますので上半身も全身の関節も緩んでいます。

そして骨をしっかり感じて坐れます。

更に背中まで感じることができるので、とても身体の質感をはっきりと感じられます。

ふだんはどうしても身体の前の方しか意識できていなかったと分かります。

そうして水平と垂直が意識できると、身体が無理なく自然と立ち上がるようにして坐れるのです。

力みなく、楽でいて、しかも充実しているという、理想の坐禅に近くなるのです。

そうして坐ると、実に至福のひとときとなりました。

井上さんに教わって感謝します。

講座のあとは、修行僧達と一緒にお昼ご飯をいただきながら、懇談をさせてもらいました。

いつも自然体で、穏やかな井上さんにはお目にかかっているだけで、こちらの身体も調うように思います。

井上さんの講座の次の日がイス坐禅の日でしたので、この耳ヨガは早速応用させてもらうようにしました。

 
横田南嶺

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