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臨済宗大本山 円覚寺

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2025.06.03
今日の言葉

心とからだを調える イス坐禅

麟祥院の講座の翌日は、また始発の電車に乗って京都に向かいました。

こんどは禅文化研究所の会議であります。

所長となってからというもの、禅文化研究所の仕事も増えました。

その日は、一日朝から夜まで研究所のお仕事でありました。

始発で行って午前9時からは、禅文化研究所YouTubeの収録を行いました。

これもどうにか定着してきたようで、いろんなお声をいただくようになってきました。

研究所に勤めている和尚様も、檀家の人から禅文化YouTubeで般若心経を勉強しているというお声をいただいだと言ってくれていました。

そんなお声がお一人でもあればやっていてよかったとしみじみ思います。

またこちらのYouTubeでは、コメントもいただけるようになっていますので、皆様のご感想を読むことも楽しみになっています。

その後午前中は職員たちとの会議、午後からは監査の方に来てもらって監査の会議、そして夕方から研究所の理事会でありました。

午前中の職員の方と今後の運営について話しあって、かなり方向性が見えてきました。

研究所の実情は厳しいものがあります。

どうにか安定した運営を続けてゆけるように考えているのであります。

午後の理事会では、いろんな和尚様方もお見えくださって、貴重な意見を賜りました。

龍雲寺の細川晋輔さんも理事になってもらっていますので、積極的にご発言くださり、有り難く思いました。

その日はそのまま京都に泊まって翌日は、京都府八幡市にある円福寺に行って、坐禅のための体操をやっていました。

円福寺の老師とはとても懇意にしてもらっています。

昨年の今頃にも一度拙い体操やイス坐禅をさせてもらったのでした。

それで今回も開催してもらったのでした。

その日は、円福寺の老師のお人柄を思わせるようなすがすがしいお天気に恵まれました。

暑からず寒からずいい風が吹いていました。

円福寺の修行道場に大勢の修行僧がいます。

とても活気があると感じられます。

みんなとても明るいのであります。

老師のご指導が行き届いていると感じられます。

今回は、はじめに最近私が注目している手の感覚に意識を向けることをやってみました。

合掌や叉手という、伝統の手の形を丁寧に行うことで、身体が変わるのであります。

それから礼拝も丁寧に行ってみました。

頭蓋骨と仙骨で、大工さんの振り下げのように背骨が伸びてぶら下がるのであります。

これを感じるのには、水平に伸びるのと垂直に伸びるのを繰り返す礼拝がとてもよいのであります。

そのあと股関節の運動をしばらく行って、最後にイス坐禅を行いました。

二時間の予定でありましたが、老師から延長してもだいじょうぶとお声をかけていただいたので、お言葉に甘えてもう三十分延長して横になって脱力をすることを最後に行って終わりました。

私としては二時間半があっという間でありました。

さてさて修行僧の皆さんはどうお感じになったでしょうか?

ご迷惑になったのではないかと反省しながら円福寺を後にしました。

そして新幹線に乗って鎌倉に帰ってみると、イス坐禅の本の見本が届いていました。

カバーには、

「心とからだを調える イス坐禅」とあります。

オビには、「イス坐禅で日常生活が変わってきます」

「QRコード付きで動画と一緒に学べます」

「飛行機で新幹線で 
在宅でもオフィスでも」

「十分あれば」

という言葉があります。

さらにカバーの見返しには、

「イスの上で体をよく調えてゆけば、本来の体の素晴らしさに気がつきます。よし、生きていこうという気力が湧きます。
そしてこれは副産物といえるかもしれませんが、移動の時間が楽になりました。新幹線や飛行機など長時間の移動の時間が坐禅の時間となるのです。」

というまえがきからの言葉も書かれています。

目次を紹介します。

まえがき
第一章 イス坐禅への道
坐り抜いてたどり着いた私の坐禅
頑張りすぎると人間はそれに固執する
矯正によって作られた正しい姿勢は必ず崩れる
だれでも楽に集中できる「イス坐禅」を考案
大切なのは腰をしっかり立てること
非日常の世界を楽しみ、日常に坐禅を取り入れる
坐禅とは自分の中にある余計なものを取り去ること
コラム
南嶽禅師から禅の本質を学んだ馬祖禅師
第二章 イス坐禅のやり方
イスの選び方、坐り方
イス坐禅の準備運動
1. 肩と首の調整
①手首を回す
②肩をほぐす
③首の調整をする
2. 足の裏、足で踏む感覚をつける
①足首を回す
②足の指の付け根をほぐす
③足の裏を叩く
④足で地面を踏む感覚を養う
3. 呼吸筋を調整する。
① 肺を大きく広げる運動をする
4. 腰を立てる
イス坐禅の実践
イス坐禅の効用

となっています。

ところどころに一ページに大きな文字で言葉が書かれています。

抜き書きしますと、

禅というものは
いつでもどこでも
誰でも実践できるものです。

無理のない坐り方で
坐禅するのが
理想です。

坐る前に、集中できるよう
少しずつ身体をほぐして調える。

イス坐禅に取り組むと
だんだん身体がほぐれ
姿勢が正され
深い呼吸ができるように
なっていく。

乗り物の中でも
腰を立てることを意識します。

姿勢や呼吸を用いた方法を
覚えておくと、日常生活で
何か嫌な気持ちになった時、
気持ちを切り替えられるので
いいですよ。

一寸したコツを
つかんでいただければ
誰でも正しく坐れるのが
「イス坐禅」のよさ。

坐禅は一番安楽な姿勢、
イス坐禅でも、同じです。

こういう時間がすでに
坐禅の時間になっています。
呼吸を自分に集中させながら
やっていきます。

首が正しい位置にくると、
首と肩の力が抜けて
楽になります。

足で地面を押して立つ、
そのために
足の裏を刺激します。

歳をとると足首が固くなって
転倒しやすくなる。
関節をほぐしておくというのは
大事です。

坐禅というのは、姿勢を調える、
そして呼吸です。

坐禅というのは、姿勢を調え
静かに呼吸をしている
それでいいんです。

こんな言葉が大きな文字で一ページに表示されています。

大事な要点をよくまとめてくれています。

発売は6月21日となっています。

 
横田南嶺

心とからだを調える イス坐禅

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