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臨済宗大本山 円覚寺

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2025.05.11
今日の言葉

御朱印二日目

昨年から五月の連休に禅語の御朱印を書くようにしています。

五月三日に一回目の御朱印を書きました。

五十名様限定にさせてもらいました。

五月四日は、午前中鎌倉エフエムのラジオ生放送があり、午後から毎月の布薩を行っていました。

布薩は毎月第二日曜日に行っていますが、今月の第二日曜の午後は、よそのお寺で法話の会が入っていて、それで今月だけ特別に第一日曜に開催したのでした。

そして五月五日の午後に第二回目の御朱印を書いていました。

日曜日は、ラジオの生放送を終えてすぐに円覚寺に戻りました。

村上信夫さんも午後三時から、都内の紀尾井町で朗読会があるとかで、急いで帰ってゆかれました。

私は来るときと同様に鎌倉駅に向かって急いで歩きました。

歩道は観光客が大勢歩いています。

観光客の方は、ゆっくり歩かれます。

こちらは仕事に追われて歩きますので、速度が全く異なります。

どんどん観光の方を追い抜きながら、途中裏道に入って鎌倉駅について、北鎌倉駅まで乗車しました。

午後2時からの布薩にも七十名ほどお集まりくださっていました。

七十名は予約制なので、なかなか予約がとれないというお声をいただきます。

初めての方も十数名ほどいらっしゃいますので、いつものように礼拝を説明しました。

今回は、何度もお越しくださっている方の為に、普段の礼拝と違ってもう一工夫してもらいました。

それはお辞儀をするときに、頭を下げると意識するのではなくて、股関節を引き込んでお尻を後ろにするということです。

お辞儀をするときに、頭を下げるという意識の持ち方をしますと、背中が丸まってしまいます。

そうならないために、股関節に手を当てて股関節を引き込む動きを練習しました。

そしてお尻を後ろに出してゆくようにします。

膝は曲がっていいのです。

そうしますときれいにお辞儀ができます。

これに手を合わせますと、合掌して低頭する形になります。

低頭という言葉がそもそも頭を下げるという意味なので、言葉で伝えるというのは難しいものです。

それから床に膝をついて礼拝するときにも、頭を下げて床につけようとするのではなくて、まずやはり股関節を引き込みます。

おへその方から下に下がってゆきます。

頭は最後です。

両手を床について、頭は最後に遠くに着くようにします。

頭をつけるというのではなく、最終的に頭が床に着いてゆくようにしました。

そうしますと、頭と仙骨との間のノビを感じられるのです。

そんな工夫を入れて行ってみました。

毎回参加されている方からも「股関節を引き込んでのお辞儀は皆さんものすごくきれいでした・素晴らしかったです」というお声をいただきました。

またイス坐禅の折にも頭と仙骨の間、背骨のノビを話していましたので、礼拝でも同じだったと驚いたというお声もいただきました。

礼拝を丁寧に行うと自ずと身体が調うのであります。

中には帰りがけに、坐禅と礼拝が同じだったと分かりましたと喜んで伝えて下さった方もいました。

何回も通っている方でも新しい気づきがあったようであります。

五日の午後からは大書院で二回目の禅語朱印を書いていました。

二回目には、「至誠無息」「無事是れ貴人」「一無位の真人」「慈眼視衆生」の四種類を用意しました。

皆さんに選んでもらいました。

どれにしようかと選ぶのも楽しいものです。

午後一時から五十名限定でありましたが、十二時半の受付開始にはもう三十五名が並んでいらっしゃいました。

そこで三十分開始を早めて書き出しました。

今回もそれぞれ短い会話をしながら書いていました。

どちらからお越しですか、お近くの方ですか、ご遠方からですかなどと話しながら書いていました。

すると何人目かの方に、なんと無しに「今日はご遠方からですか」と聞くと、なんと円覚寺の門前にある石屋さんでした。

「石屋です」と言われてお顔を拝見して「これは失礼しました」と笑いながらお詫びしました。

よく顔を見ずに書いていたのでした。

いつもお世話になっている石材店さんだったのでした。

親子でお見えくださっていました。

こういうのは例外で、鎌倉市内という方よりも横浜や東京、あるいは埼玉や千葉などけっこうご遠方の方が多いのです。

先日は沖縄からの方もいらっしゃいました。

どんな禅語を選ぶのが多いのかも気になるところです。

「至誠息むこと無し」という言葉なども意外に多かったのでした。

「これは難しい言葉ですが、どうしてこれがいいのですか」と聞くと、管長日記を読んでいて、「至誠」という言葉を成人式に書いているというので選びましたと言ってくださいました。

なかには「誠」という字が好きなのでという方もいらっしゃいました。

それから「一無位の真人」を書いてほしいという方もけっこういらっしゃいました。

これなども難しい言葉であります。

「これは臨済録の言葉ですが、どうしてこれを選んだのですか」と聞いてみると、先日の管長日記で無位真人について話していたからだというのであります。

多くの方は私のYouTubeラジオ管長日記を聞いてくださっているのでした。

三日の日と五日と二回とも来て下さる方も何名かいらっしゃいました。

三日の日と異なる禅語を用意しておいてよかったと思いました。

ホトカミの吉田亮さんもホトカミ社員の菊地さんとご一緒にお見えくださっていました。

「慈眼視衆生」は分かりやすい言葉ですので、多くの方がお求めになりました。

「無事是れ貴人」もまた臨済録の言葉ですが、茶席の禅語としても親しまれているものなので、よく求められました。

無事が何よりというお気持ちなのでしょうか。

もっともそれぞれの禅語には解説書を用意しておきましたので、「無事是れ貴人」も臨済録でどのように溶かれているか分かるようにしておきました。

穏やかな連休の午後、静かに御朱印を書かせてもらいました。

 
横田南嶺

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