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臨済宗大本山 円覚寺

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2025.02.28
今日の言葉

ハワイへ

二月の下旬からハワイへ行っていました。

この寒い冬にハワイに行くというと、いいなと思われるようです。

たしかに寒さの苦手な私にとっては喜びでもあります。

しかし、今回のハワイは、マウイ島にある臨済宗開教院で坐禅と法話をするための行くのであります。

ただいまこの開教院には羽賀浩泉さんがいらっしゃいます。

羽賀さんは岐阜県山県市の蓮華寺というお寺のお生まれであります。

ご縁があって円覚寺の修行道場で修行をされ円覚寺の本山でもしばらくおつとめいただいていました。

一昨年の秋からハワイのマウイ島にある開教院に赴任されています。

ハワイへは沖縄からの移民が明治の頃からあったようであります。

マウイにある臨済宗のお寺も、沖縄から見えた岡本南針という方が一九三二年にお開きになったのでした。

マウイにおける沖縄コミュニティのための役割も果たしています。

お盆の行事などは盛大に行われているそうなのです。

羽賀さんがマウイにいらっしゃる間に是非一度うかがってみたいと思っていました。

それがようやく日程調整ができてマウイに行くことになりました。

五日間の旅でありますので、それほど現地でゆっくりという訳ではありません。

初日は午後にお寺に着いて、そのままお寺で過ごします。

滞在中はお寺で泊めてもらうことになっています。

次の日には、マウイ禅堂の方と共に坐禅をしたり懇談をする予定であります。

アメリカの禅というと、なんといっても一八九三年に円覚寺の釈宗演老師がシカゴの万国宗教会議に出て講演されたのが始まりであります。

その後、釈宗演老師のご縁で鈴木大拙先生が渡米されることになりました。

釈宗活老師それから千崎如幻師なども渡米されています。

マウイには、1969年にロバート・エイトケン師が開いた一般の方向けのマウイ禅堂があるそうです。

エイトケン師は日本で中川宋淵老師や安谷白雲老師の下で修行された方であります。

山田耕雲老師の法系を受け継いでいらっしゃるとのことです。

そのエイトケン師について修行されたマイケル・ジェームズ・キアラン師にお目にかかることになっています。

マウイ禅堂の方々と坐禅をさせてもらうことにもなっています。

三日目には、開教院で法話とイス坐禅の指導をさせてもらいます。

ハワイの方にイス坐禅を体験してもらってどのように感じてもらえるかとても興味があります。

国や文化が違っても人間としての骨格は同じなので、いつものように行えば何かを感じてもらえるのではないかと思っています。

それから午後には、一昨年の火災で被害を受けたお寺を訪ねます。

ラハイナにある浄土宗のお寺である浄土院を訪ねて原源照和尚にお目にかかります。

原師は、長野県飯田市のお生まれで、20代の頃に、船でマウイへ渡り、それ以来60年以上にわたりマウイのコミュニティに貢献されてきた功労者だそうです。

小さなお寺だったラハイナ浄土院に三重塔や大仏を建立し、寺院の発展に尽力されてきました。

それがなんと一昨年の火災で寺も全焼してしまったというのです。

一九六三年に横浜から船に乗ってこられたというのです。

私の生まれる一年前のことです。

それ以来、このお寺のために尽くされてきたのでした。

ご本尊さまはどうにか救い出されたそうですが、苦労して建てたお寺がすべて燃えてしまったというのです。

ただいま再建のために努力されているそうなのです。

原師はすでに九十歳に近いご高齢だとうかがっています。

お見舞いといってもかける言葉も思い当たりません。

ただただこころからお見舞いを申し上げるのみであります。

そして四日目の朝には開教院を出立して帰路につきます。

五日目にやっと日本に帰るという予定であります。

そんな次第ですので、ハワイでのんびり観光というわけではないのであります。

思えば管長に就任するまでは海外などは出かけたこともありませんでした。

それが二〇一六年に臨済禅師の千百五十年遠諱で、訪中団の副団長となってしまい、中国の臨済寺に行ったのが初めての海外旅行でありました。

それからジャポニスム2018という企画で、フランスのパリで坐禅会と講演をさせてもらいました。

更にもう一度中国の天台山や霊隠寺浄慈寺を訪ねることがありました。

そして昨年のインド仏跡巡拝でありました。

今回は五度目の海外となります。

周りの方がいろいろ準備してくださるおかげであります。

ハワイで頑張っている羽賀浩泉さんを励ますのと、ラハイナの被災寺院のお見舞いと、そしてイス坐禅の指導などを行ってきます。

開教院は、岡本師のあと大城師が受け継がれ、更に大城師とご縁があった宮城県塩竈市にある東園寺の住職であった千坂精道師がお寺のお世話をなさってこられました。

一九八七年には火災に見舞われたそうなのですが、千坂師を中心に復興なされたのでした。

開教院は千坂師から山口師に引き継がれ、山口師がお亡くなりになってしまい、ただいまは東園寺の住職である千坂成也師が受け継がれています。

今も「布哇開教院 」という臨済宗妙心寺派の寺院であります。

千坂師はご遠方からいつも麟祥院の勉強会にも見えてくださるとても熱心な方でいらっしゃいます。

また現地の体験について報告させてもらいます。

 
横田南嶺

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