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臨済宗大本山 円覚寺

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2025.02.20
今日の言葉

京都で小池陽人さんに会う

京都の花園大学で小池陽人さんと対談をさせてもらいました。

有り難いご縁であります。

小池さんが、毎日新聞で「僧侶・陽人のユーチューバー巡礼」という月に一回の連載を続けてこられています。

二〇二二年の四月から、毎月一回で続けてこられて、それがこの三月で三年間にわたる連載が終わることとなったそうです。

それで最後の取材で、私に白羽の矢が立ったということなのです。

小池さんのご依頼ですので、引き受けしましたものの、「私でいいのか」という思いがございました。

私もこの連載を楽しみにずっと拝読してきましたが、実に多士済々の方々が登壇なさっています。

私も存じ上げない方ばかりで、「こんな方がいらっしゃるのだ」という驚きの連続でありました。

それが、まずなんの変哲もない僧侶であります。

小池さんも僧侶でありますので、僧侶と僧侶ではおもしろくありません。

宗派が違うくらいでは、一般の方には大して変わりはないと思います。

それに「ユーチューバー巡礼」と銘打っていますが、私はユーチューバーという自覚がないのであります。

ただYouTubeという媒体を使って話をしているだけであります。

今まで登壇なさっていた三十名近くの方々はみな何十万人というチャンネル登録者をお持ちでいらっしゃいます。

なかには百万人を超える方もいらっしゃいます。

私のところのYouTubeはせいぜい三万人ほどなのです。

そういう次第でおそるおそるの対談となりました。

さてこの対談をするにあたっては、日程の調整に苦労しました。

まずお忙しい小池さんと日程を合わせるのが苦労しました。

連載の中では、オンラインで対談なされている会もあるのですが、是非とも今回は直接会って話したいというので、なんとか調整しました。

私が京都に仕事に行く時に合わせて行うようにしました。

その対談の日の前日に禅文化研究所の仕事がありましたので、一泊して翌日花園大学の総長室を使っての対談となりました。

前日は禅文化研究所の仕事だけだったので、醍醐寺にお参りしてきました。

醍醐寺は小池さんが御修行なされたお寺であります。

醍醐寺での御修行のお話は御法話などで拝聴していましたので、一度お参りしたいと思っていました。

醍醐寺はなんといっても桜の花が有名です。

しかし二月の小雪の舞うような寒い日なので、拝観の方はまばらでありました。

それだけに静かな境内をお参りすることができました。

広大なお寺で、伽藍も立派なのに感動しました。

とくに五重塔がすばらしいものです。

一時間くらいではとても回りきれないほどの広さでありました。

西国三十三ヵ所の霊場にもなっていて観音様にもお参りさせてもらいました。

そして翌日大学でお目にかかりました。

大学も二月はお休みなので、静かなものであります。

総長室について、学長からいろいろと報告を受けて、待っていると小池さんがお見えになりました。

花澤さんという毎日新聞の記者の方とカメラマンの方とお二人といらっしゃいました。

いつもながらの明るくお元気な小池さんであります。

普段から親しくさせてもらっていますので、対談といってもお茶を飲んでいるうちに話が始まっていったという感じであります。

毎日新聞では、新聞紙面に掲載されるのと、それからインターネットのWeb版で掲載もされ、さらにYouTube動画でも公開されるのです。

紙の記事と、Webと、更に動画と三つの媒体を用いているのです。

こういう対応が親切だと感じます。

過去の記事を拝読していても私はまず紙の紙面で読むのですが、Webでも読むとまた違うのです。

何が違うかというと、紙では文字数に限りがありますので、とても簡潔にまとめられた文章になっています。

Web版ですと字数を気にしなくてもだいじょうぶなので、むしろ分かりやすいように感じました。

はじめにはこの連載「僧侶・陽人のユーチューバー巡礼」を読んできての感想を聞かれました。

もっとも最近の記事で、一月に掲載されたユーチューブチャンネル「無駄づくり」の藤原麻里菜さんのお話などはとても印象に残っています。

無駄と思えるようなものを一所懸命に作る姿には感銘を受けます。

私などは世間から全く無駄と思われる坐禅に打ち込んで来ましたので、共感するのであります。

それから過去で一番印象に残っているのは、週末縄文人のお二人でした。

この本も買ったほどでした。

お若いサラリーマンのお二人が週末だけ縄文人の暮らしをするというYouTubeなのです。

これがかなり本格的なのです。

まず火をおこすところから始まりますが、火をおこすというのはたいへんであります。

寺ではマッチがありますので、すぐに火をおこせますが、マッチがないとなるとたいへんであります。

記事の中にあった「僕らがやっているのは、寒いから火をおこすとか、ご飯を食べるのに必要な土器を作るとか、すべて生きるために必要なことです。それを一つ一つ自分たちの手で作ることに、驚くほど充足感を感じます。現代の生活で煩わしさを感じがちな家事も、実は一つ一つ丁寧に時間をかけると、そこに大きな豊かさがあるような気がしています。」

という言葉は説得力があるものです。

禅の暮らしにも通じるところがあります。

画家の柴崎春通さんのお話も印象に残っています。

柴崎さんは、当時御年75歳で、チャンネル登録者数169万人でありました。

車椅子で「現代のもののけ姫Maco」として活動するユーチューバー、渋谷(しぶや)真子さんも印象に残っています。

転落事故で下半身不随となったというのであります。

明るくお元気に発信されているお姿には大きな力をいただくことができます。

私など記事を読んできただけで学ぶことが多かったのですが実際にいろんな方々に会ってお話をされた小池さんには、とてもよい学びになったことと察します。

今の時代ならではのユーチューバー巡礼です。

その最後が私となったのでした。

恐れ多いと思いながらも、その日はちょうど毎朝のYouTubeラジオ管長日記がちょうど千五百回となったのでありました。

千五百回とは我ながらよく続いたものだと思いました。

YouTubeで法話をしようと思ったきっかけから、YouTubeの発信への嬉しい反応、現代における仏教の役割から、これから目指すお寺のあり方などなど話がはずみました。

難しい話題もありましたが小池さんの明るい笑顔に接して、楽しくお話させてもらいました。

とても有り難い対談となりました。

記事になるのが楽しみであります。

 
横田南嶺

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