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臨済宗大本山 円覚寺

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2022.12.31
今日の言葉

おおみそか

本日十二月三十一日であります。

おおみそかであります。

「みそか」というのが「月の第三十番目の日」で、そこから「転じて、月の末日」をみそかといいます。

尽日とかつごもりともいいます。

「おおみそか」は、この各月の「みそか」に対して一年の最終の日のことです。

「おおつごもり」ともいいます。

年末年始はお休みという方も多いと思いますが、お寺にいますと年末年始は、とてもお休みどころではありません。

毎年慌ただしく過ごしています。

暮れから大掃除、元旦の準備などをして、円覚寺では午後から法要が始まります。

午後二時に仏殿でお勤めが始まります。

それは短いのですが、三十一日の晩には除夜の鐘を撞いて法要を務めます。

円覚寺には、鎌倉時代の国宝の洪鐘が山の上の弁天堂のところにあるので、そこに登って鐘を撞きます。

例年私が最初に撞かせてもらって、それから弁天堂で読経をします。

その読経の間に、午前零時を過ぎて新年となります。

修行道場でも鐘があるので、そちらでは修行僧達が読経しながら除夜の鐘を撞いています。

それが終わって修行道場の朝のお勤めが午前二時半から行われます。

私は、修行道場の師家でもあるので、それに参加します。

それが終わると、午前五時から仏殿で歳旦の法要が始まります。

新年の漢詩を唱えて天皇陛下の聖寿万歳と世界の平和をお祈りします。

そして舎利殿開山堂でお勤めをしまして、更に大方丈で大般若経の転読をして祈祷を致します。

それら一連の行事が終わるのが、午前七時を過ぎています。

知らぬ間に初日の出があって、明るくなっているのであります。

コロナ禍にあってかなり行事を縮小していましたが、令和五年からは例年通りに法要をお勤めする予定であります。

この一年を振り返ると、いろんなことがありました。

まずは健康で暮らせたことに感謝であります。

そして今年を一言で表わすとやはり「三年ぶり」という言葉が思い浮かびます。

今年は、三年ぶりで催し物が行われました。

私も延期されていた講演会などなどいろんなところに招かれてゆきました。

西は、岡山、広島にまでまいりました。

京都には何度も通いました。

滋賀県の彦根では、長年ご縁をいただいていた北村遥明先生の会にもお招きいただきました。

静岡県湖西市東福寺さまでの法話にも招かれ、その法話はYouTubeでも多くの方にご覧いただいています。

愛知尼僧堂を訪ねて曹洞宗の青山俊董老師と対談させていただいたのも忘れられないのであります。

八月には森信三先生の実践人の家全国研修大会に招かれました。

大勢の人が集まる盛大な会でした。

下村博文元文科相大臣と渋沢栄一さんの御孫である鮫島純子先生などと講師を務めさせてもらいました。

北海道にも講演に行きました。

築地本願寺から講演を頼まれたのも思い出であります。

諸行事では、なんといっても円覚寺の前管長足立大進老師の三回忌法要を無事務めることができました。

これは有り難いことでありました。

ようやくひとつの区切りがついたと思いました。

花園大学の創立百五十周年記念行事も無事終えることができました。

大学の総長に就任してからひとつの目標でもありましたので、無事終えて安堵しました。

それから本も数冊出しました。

春に花園大学の講義をまとめた『禅と出会う』を出版しました。

秋にはビジネスマン向けの『悩みは消える!』を出しました。

そして暮れには、ここ数年来の念願であった絵本『パンダはどこにいる?』ができました。

これも横山由馨さんとのご縁の賜物であります。

私がYouTubeで話をして、横山さんがお手紙をくださったのでした。

それから話が進んでいったのでした。

ようやく年末にできあがって感慨無量なのです。

更に椎名由紀先生との共著『ZEN呼吸 健康は白隠さんから』が年末から来年の最初に出ることになっています。

『臨済録に学ぶ』も年末に校了しましたので、年明けには出版される予定です。

本の出版は一冊仕上げるだけでもたいへんのですが、多くの方々のおかげで出版できました。

多くの出会いもありました。

椎名先生とは今年の初めにお目にかかったのでした。

そして毎月呼吸法を習って、とうとう本までできることになりました。

有り難いご縁でありました。

「そうだ、老師に聞いてみよう!」という企画も今年に始めたものでした。

このYouTubeラジオで木村素子さんにもご縁ができました。

それから足指のトレーニングの西園美彌先生との出会いも今年でありました。

藤田一照さんや佐々木奘堂さんともずっと坐禅の探求を続けてきて、今年は三者三様の坐禅会を開催できました。

また来年もと思っています。

三者三様というと、細川晋輔さん小池陽人さんとの三者三様の法話会もよい会でありました。

これらはオンラインではなくリアルで実現できたのも感慨深いものでした。

また一年間にわたり、多くの方からお手紙を頂戴しました。

どれもできる限りは返信をしたつもりですが、諸行事の立て込んでいた折には失礼したこともあります。

返信できなかった方にはこの場を借りてお詫びします。

修行道場には、新しく七名の修行僧が入ってくれて充実した修行ができました。

今年もいろんな試みをしてきましたが、皆熱心に取り組んでくれたのが有り難いことでした。

YouTubeラジオ管長日記もおかげで一日も休むことなく続けられました。

もう何回ということは数えないようにしています。

常に今日が初めてで今日で終わりという一回きりだと思っています。

何回続けなければと思うと苦痛になります。

今日初めてやってみて今日で終わると思えば苦痛ではないのです。

また次の日には、また新たに始めるのであります。

こういう日日新たな気持ちで、来年に臨みたいと思っています。

一年お聞きくださった皆様に感謝申し上げます。

ありがとうございます。

 
横田南嶺

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