脳に最もダメージを与える言葉
毎月有志の方々と勉強会をなされていて、その講演をまとめて掲載されています。
毎月講師を招いて勉強会をするだけでも大変ですが、それをまとめて講演録を作って、印刷して配るというのは並大抵のことではありません。
私も毎月楽しみに拝読して、礼状を書かせてもらっています。
こういう記事からいろいろと学ぶことがあるものです。
今月の講演録は、塩谷隆治さんという、北海道で笑華尊塾の代表をなさっている方であります。
笑華尊塾というのは、大人の為のこころの塾だそうです。
塩谷さんは、もとは高校教師で、十五年勤めてから塾を開かれたようであります。
印象に残ったのは、一番脳にダメージを与える言葉は何かという問題でした、
塩谷さん自身がとある講演会に出て、教えてもらったそうなのです。
それは
「疲れた」
という言葉でした。
それを聞いて塩谷さんは、当時野球部の指導をなさっていたので、「疲れた」という言葉を禁止にして、
その代わりに「充実している」という言葉に置き換えるようにしたというのであります。
それから、その講演録には、アクティブブレイン認定講師の藤本肇先生という方の「脳を躾ける『あいうえお』」というのを教わった話が書かれていました。
これもいいなと思ったのであります。
「あ」まず朝起きたら、「あー、よく寝た」
「い」窓を開けて、雨であろうが雪であろうが「いい天気だ」
「う」朝ご飯を口に入れたら「うっうまい」
「え」本を読んだり話を聞いたら「ええ話やったなあ」
「お」感情を表す言葉の前に入れて「おー素敵」「おーすばらしい」
というように、言葉を前向きにしてゆくことで、心を明るくできるというお話でありました。
毎日の何気ない言葉の習慣が、身心共に大きな影響を与えることは、その通りだと思います。
まずは、「疲れた」という言葉は使わないように、また心にも思わないようにしたいものであります。
横田南嶺