横田南嶺管長 花の都パリへ
円覚寺派管長・横田南嶺老師は、10月5日から日本を離れ、
ジャポニズム2018という行事に参加するため、フランスのパリに出向されます。
パリに出向するにあって、横田南嶺管長が所感を述べられた文章を掲載します。以下。
「所感
十月三日の開山忌
五日の達磨大師のご命日の法要終えて
パリに向かいます。
これは、ジャポニズム2018という
特別行事に招かれてゆくものです。
ジャポニズム2018とは
今年7月から来年年2月までパリ市全域及びフランス主要都市で行われる
日本文化を紹介する大きな行事です。
日仏修好通商条約(1858年)が結ばれて160周年にあたる節目の年に
あわせて行われるものです。
歌舞伎や能、雅楽に茶道、若冲の展示など
日本文化の大規模な紹介となります。
その中で十月のはじめに一週間、禅文化週間という期間がありまして、
そこに臨済宗黄檗宗連合各派合議所に依頼があって
十人ほどの臨済宗の僧侶が渡仏します。
その中で、私が基調講演をするように頼まれて
やむを得ず、日程を調整して渡仏することになりました。
禅文化週間は、十月二日から七日までの日程で
パリの日本文化会館で、連日坐禅会、ビデオ上映
禅語を書き写す写禅語などの催しが行われます。
最終日の七日に、パリ市t立劇場エスパス・カルダンにおいて
講演会がなされます。
私は、六日にパリについて、午後から坐禅会の指導をして
七日に講演会をいたします。
八日にパリを発って日本に帰るという日程です。
現地では、フランス人でありながら、臨済宗僧侶となって
長年神戸の祥福寺僧堂で修行された方が
通訳をしてくださいます。
禅についても造詣の深い方の通訳なので安心しています。
パリにおいて禅の話をして、どれほど理解されるか分かりませんが
ご縁によって承ったことですから、精いっぱいお勤めしてこようと
思っています。」