第3回 円覚木鶏会
先日の4月6日、蔵六庵にて、横田南嶺老師や雲水、若手和尚、居士が集まり、
第3回 円覚木鶏会が開催されました。木鶏会とは、人間学の月刊誌「致知」を
使った読書会です。
今回は、致知出版社員 大崎様に司会進行をしていただきました。
横田南嶺老師による総リード文(致知編集長 藤尾氏によるその月のテーマを書いた文章)
の朗読。そのあと、老師よりご垂示を賜りました。
「今まで、禅宗が(指導方法で)やってきたように、けなす、叱る、誹る、
そして抑えつけるというのは、それは、十二分に学ぶべきことを学び、
十分に目的意識がはっきり定まって十分な力をつけている者には、
それは、たたいて、鍛えるという方法は有効かもしれませんが、
まだ、自分自身の覚悟というものが十分にできていないような人に
頭からけなし、たたくだけでは、伸びるばかりか、伸びる余裕もなく
落ち込んでしまうばかりであります。
伝統的な修行を始める為にその土台作りとしてこの勉強会は、
非常に有効であると思います。
人間学というのは、人間として生きる生き方を学ぶ学問です。
私たちは、坊さんであり、坊さんとなるために修行をしております。
しかし、僧侶であるからといって決して特別な存在であるわけでは
ありません。
これは私たちも反省すべきところがあると思うのです。坊さんだからと
いって人間的に問題がないか?長い間、修行道場にいたからといって
果たして、人間として高まっているのか?
こういうことに謙虚になり基礎的なものを学ぶことが大切であります。」
班に分かれて、感想文の発表。