降誕会と佛源禅師開眼法要
今日は、4月8日は、お釈迦様のお生まれになった日です。
円覚寺仏殿に於きまして、円覚寺派管長・横田南嶺老師をはじめ、和尚、雲水が
出席して降誕会(お誕生を祝う法要)が行われました。
お釈迦様がお生まれになったルンビニー園をあらわした花御堂。
誕生仏
参列する雲水。
奠供(てんぐ)・・・お釈迦様にお茶、お湯、お膳を献じます。
列拝
横田南嶺管長による偈(お釈迦様のお誕生を祝う漢詩)
<意訳>
お釈迦様がお生まれになって、天地が慶び動いたようだ。
すぐに七歩歩まれて、「天上天下唯我独尊」と仰せになった。
今春風が至る所に吹き渡り、百花咲き乱れ、まるでお釈迦様の
お誕生を祝福しているようだけれど、
私は、更に一杓の甘茶を捧げて、その慈悲の恩に報い奉ります。
疏(しょ)・・・維那(いのう)の和尚が「山節」という独特の節回しで
回向文を読み上げます。
今日の降誕会には、たくさんの一般参列者が集まり、仏殿が「満員御礼状態」でした。
ご参加いただいた皆様に深く感謝申し上げます。
降誕会が終了後、再建された蔵六庵(佛源禅師のお廟所)にて
佛源禅師の開眼法要が横田南嶺管長や和尚が参列して営まれました。
横田南嶺管長による開眼法要の偈
佛源禅師・大休正念は、鎌倉時代の宋からの渡来僧で長期間の日本滞在により
鎌倉における禅林の確立に力を尽くし、円覚寺開基・北条時宗公や
子の貞時公、弟の宗政公など鎌倉武士に大きな感化を与えた禅僧です。