右:人の善を道(い)うを楽しむ
『新釈論語』(講談社文庫) 穂積重遠先生 意訳
人の善言善行をうわさすることを楽しむ
左:知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は
静かなり。知者は楽しみ、仁者は寿(いのちなが)し。
『新釈論語』(講談社文庫) 穂積重遠先生 意訳
かりに知者と仁者とが水と山とを楽しむかを想像するならば
知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむであろう。知者は動いて
停滞せざる水のごとく、仁者は安んじて静かなる山のごとくだから
である。そして知者は絶えず活動するから楽しみが尽きることなく
仁者はあくせくせぬから長寿をたもち得る。