一日一語 ㉒
<サギ 妙香池にて>
お釈迦様は長い難行苦行の末に真理をお悟りになりました。いのちはずっと
遠い昔から、ずっとはるか未来に到る迄、生じることもなく滅することもなく、
永遠の生き通しのいのちであると悟られました。
大いなるいのちの流れがあって、私たちはその流れに浮かんだ一つの泡の如き
ものだと喩えられました。泡なれば短くはかなく消える泡もありましょうし、
しばし流れて消える泡もありましょう。
確かなことは、みな一つの流れにおさまってゆくことです。やがて一つの
いのちに帰っていくんだ、そしてそこでまたお互いが一つになるんだと
信じて生きれば宜しいのではないでしょうか。
{冊子『青松閑話』平成27年度版 より}