春季学生大攝心(坐禅会)の風景
今、庭の梅の木が満開である居士林(円覚寺山内の在家修行道場)では、
昨日から春季学生大攝心(学生・一般向けの2泊3日の坐禅会)が行われています。
午前4時起床。まずは、井戸端にて、たった1杯の柄杓の水で、顔を洗い口をそそぎます。
典座(炊事係)は、かまどに薪で、参加者など50人分の粥座(朝食)のお粥を作ります。
このたいへんなお仕事を、今回は、雲水さんと学生さんがペアで担当をしています。
午前8時。参加者は、日曜坐禅会(第1,3,5日曜日 場所 大方丈)に
合流して、坐禅と円覚寺派管長・横田南嶺老師による「伝心法要提唱」を拝聴。
提唱中、腰骨がきりりと立っている横田管長の坐っているお姿。
午前10時。齊座(昼食)に向けて、典座の雲水さんが炊きあがった麦入りご飯を
飯器(おひつ)に移そうとしています。50人分の食事量ですから、何事も力仕事です。
ちなみに昼飯のメニューは、麦入りご飯と野菜たっぷりのお味噌汁、そして、切り干し大根です。
齊座風景。飯台という縦長の和製テーブルを並べて向かい合って坐ります。
各自が、3つ1組の持鉢という器を広げて、それによそっていきます。
お食事をする時も腰骨を立てて、坐禅の姿勢のままでいただきます。
生活そのものが修行です。