東日本大震災 追悼・復興祈願祭@円覚寺
今日は、円覚寺・仏殿に於きまして、東日本大震災 追悼・復興祈願祭(鎌倉宗教者会議主催)が
盛大に行われました。鎌倉の宗教者たちが宗教、宗旨、宗派を超えて、今年は円覚寺に集まりました。
また、境内にはあふれんばかりに、1500人以上の一般参列者が集まり祈りを捧げました。
まずは、仏教僧侶の入場です。一般参列者の間を通って、山門から仏殿に向かって進んでいます。
次に神道の入場です。神道の方々の周りでは、仏教の僧侶が散華をまいています。
さらに、神道に続いて、十字架を持った方を先頭にキリスト教(カトリック・プロテスタント)
の方々の入場です。
そして最後に、大導師である円覚寺派管長・横田南嶺老師が入場されました。
写真、向かって右に神道、左にキリスト教の方々が着座。
衣や袈裟の色の違いからわかるように、仏教からも多くある宗派を超えて僧侶が参列をしました。
式は、東日本大震災発生の午後2時46分の黙祷から始まりました。
そして、まずは神道の方々がお祓いをして、被災地の復興を祈念して大祓詞を斉唱。
一般参列者による焼香。
キリスト教の司祭、牧師による祈り。賛歌「アヴェ・マリア」、讃美歌「いくつしみふかき」を斉唱。
最後に仏教が登場です。横田南嶺管長がまず、東日本大震災4周忌にちなんで
香語(法要の要となる精神を漢文調にまとめたもの)をお唱えになりました。
香語・意訳
お釈迦様は、人が父母の死、我が子の死、友の死に流した涙は、海の水より多いと
仰せになりました。震災から早くも四たび春が回ってきましたが、悲しみは増すばかりです。
花を見ても鳥の鳴き声を聞いても涙が胸をつたいます。
ここに鎌倉の神官、神父牧師、僧侶、諸宗教者が集い、共に被災地の復興が成し遂げる
られますように、心より祈ります。
最後に神道、キリスト教、仏教の代表者が須弥壇の上にあがりお祈りを捧げました。
横田管長は、哀惜の意を込めて、濃淡のハスの袈裟をお召しになっています。
東日本大震災の犠牲者の追悼と、そして、被災された地域の復興を心よりお祈りいたします。