坂村真民と相田みつを
2月6日(木)
本日、円覚寺大書院に於きまして、月刊誌「致知」の対談取材が
行われました。
横田南嶺管長猊下を司会に、坂村真民先生のご三女であられる西澤真美子さんと
相田みつをさんのご長男であられる相田一人さんの鼎談形式で行われました。
床の間には、坂村真民先生揮毫の掛け軸「南無阿弥陀仏」です。
真民先生は、ある年、円覚寺を訪れた際に、門のところに大きく
「となふれば 仏もわれもなかりけり 南無阿弥陀仏 なむあみだ仏」と
書いて掲げてあるのを見て「まあ禅寺に一遍上人の歌が」と思いながらも
「そこが禅寺のいいところだ」としばらく足をとめて懐かしく眺めていたと
御著書に書かれています。
昭和45年(1970年)坂村真民先生61歳と相田みつをさん46歳。
お二人は初めてこの円覚寺で出逢い、その後長い交流が続きます。
後にも先にもお二人が直接顔を合わせたのはこの時だけでした。
その記念すべき場所で、45年の長い歳月経てお互いの志を継ぐご子息、
ご息女が、真民先生とみつをさんを敬慕して止まない管長猊下を交えて
こうして対談をなされることは何とも不思議なめぐりあわせです。
お二人の詩集を読み込んでおられる管長猊下の名司会のもと、
心にしみいるような深いエピソードが数多く語られました。
3月1日発刊の「致知」4月号の掲載される予定です。
また、平成26年3月4日(火)~6月8日まで、東京・有楽町の相田みつを美術館で
「坂村真民と相田みつをの世界」展が開催されます。詳しくは↓
http://www.shinmin-museum.jp/event_calendar/exhibition/
http://www.mitsuo.co.jp/museum/index.html#
ホームページの中にあるお二人が並んでいる写真は、円覚寺の大方丈前庭で
撮られたものです。
なお、3月4日の展覧会初日にはオープニングセレモニーのテープカットに
管長猊下がお出ましになる予定です。
さらに5月16日には、奇しくもその日は坂村真民先生のお母様のご命日なのですが、
同相田みつを美術館にて18:00~20:00に
横田南嶺管長猊下による講演会「坂村真民先生を慕って」が開催されます。
皆様、お誘い合わせの上、ご参加くださいますように。