学習院出向坐禅
12月15日(日)
横田南嶺管長が提唱されたことをまとめてみました。
昨日、学習院大学坐禅部のたっての招き応じて、目白にある学習院大まで行って
来ました。案内されて、学内にある雑木林の道なき道を通っていくといかにもひなびた
掘っ立て小屋に行き着きました。これが学習院大坐禅部の禅堂です。
中はしっかりとしていて、中央に敷瓦があり単(坐る場所)もありました。
窓などはまるで時代劇に出てくるようで、木のつっかえ棒で開いています。
けやき、かし、しいなどまわりは雑木林に囲まれ、まさに大自然に包まれて
坐禅をし時折聞こえる電車の音も気になりませんでした。
現役部員ら10人といっしょに坐禅をし、いっしょに「延命十句観音和讃」などの
お経を読み、そして最後に一方的に話すのではなく、訊かれて答える質疑応答を
しました。「なぜ、観音和讃を作ったのですか?」や「坐禅中、寒くて仕方がないのですが
暖かなる方法は?」などの質問をいただきました。最初の質問には「本当に悲しんでいる人に
空や無を説いても意味がない。本当に悲しんでいる人にはともに悲しみともに祈るのが
宗教の根本。」と答えました。次の質問には「ない。シベリアやアラスカなら何か対策を
しなければならないが、これぐらいの気温なら凍え死ぬことはない。肚に力を入れて
長年やっていれば暖かくなる。」と言いました。
こうして自然の中で寒い中をいっしょに坐禅をすることは本物であります。