終わることのない願い
7月5日(金) 制末大攝心・初日
<カンゾウ・甘草>
管長様が提唱されたことをまとめてみました。
私たちの雑念・妄想・執着というものは断とうとしてもなかなか
断てるものではありません。だからといってそれであきらめてしまったら
それで終わり、取りかえしがつかなくなってしまう。そこで何よりも
大切なのはあきらめずに断とうという願い・誓いを持ち続けることです。
学ぶこともそうです。私たちは物事を学べば学ぶほどおよびがつかないと
わかります。いくらやっても、およばないからとそこでやめてしまったら
そこまでです。逆に、いくらやってもきりがないからこそ、私たちは
学び続けるんだいう誓い・願いを持たなくてはならない。
また、「世の中が平和でありますように」「みんなが幸せでありますように」
といくら祈ったところで世界の争いや人々の悩み苦しみは尽きることが
ありません。しかし、やっても仕方がないとやめてしまったらそれまで
です。
そういうときこそ、「世の中が平和に幸せになりますように」という
尽きることのない誓い・願いを持って生きる覚悟が必要です。
何事もやったって仕方がない、しょうがないとあきらめてしまったら
それきりです。そこで重要なのはあきらめずにやり続けるんだという
願いと誓いです。
終わることない願いを持って生きるのが私たち修行者の努めであります。
(後記)
今日から11日まで円覚寺僧堂では、制末大攝心(集中修行期間)に入りました。