大遠諱(だいおんき)
5月29日(水)
今日は午前中、遠諱・展示広報委員会に出席して参りました。
遠諱ポスター第1弾も出来上がり、円覚寺派の末寺にお配りしました。
平成30年が釈宗演老師がご遷化になって100年、平成31年が
大用国師の200年となります。
釈宗演老師は、明治時代の円覚寺の老師で夏目漱石が参禅をしたこと
で有名です。その体験をもとに漱石は「門」を書きました。また、シカゴの
万国宗教大会で講演をし、欧米に「ZEN」を紹介したパイオニア的存在です。
その講演を翻訳したのが、有名な鈴木大拙さんです。
大用国師は江戸後期のお方です。当時、廃寺寸前まで荒廃していた円覚寺を
様々な辛苦を経て再建を成し遂げたらました。特に円覚寺の修行道場を再興し
まさに円覚寺にとっては「救世主」のような老師です。
現在の円覚寺があるのはまさにこの2人の老師のようなお方のおかげです。
これから皆様に、少しでもお2人の功績をお伝えできたらと思います。
また、遠諱に合わせて受戒会も行われます。そのほかに博物館での
「円覚寺展」なども予定しております。随時、遠諱の関する情報を
皆様にお知らせできたらと思います。