目一つ達磨
2月22日(金)
管長様が先日の土日坐禅会で提唱されたことをまとめてみました。
白隠禅師の作品に「目一つ達磨」があります。それには、一つ目の達磨さん
の絵とそのまわりに讃(さん)が書かれています。その讃の中に「わが眼で
わが眼をみよ」という言葉があります。
この「わが眼でわが眼をみよ」とは、私達禅門で言うところの「自分で
自分の眼をみよ」または「外に向かっている工夫を内に向けよ」「見るものを
みよ」と同じことを言っています。
この「見るものは何ものであるか?」それは、自分の本心・本性、つまり
自分のこのいのちであります。
今、見ているものは何であるか?それに気がつけば、それは、本心・本性
であり、そのまま、見性成仏です。
目一つ達磨は、見性成仏、見ているものと見られているものが一つの世界、
心が一つになって自分の眼も一つになったところを表現しているのでは
ないでしょうか。
(後記)
今朝の仏殿での暁天坐禅会は、10名の方が参加をされました。
ここ数日の朝の冷え込みは、非常に厳しいものです。そのような中
参加をされる方には、本当に頭が下がります。有り難うございました。