伝えていくこと
1月26日(土) 制末大攝心・最終日
管長様が今日の僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
神社本庁の方が冊子でつぎのようなことをを書いておられました。
「今、伝統文化というものが、人々に通用しない時代になりつつ
あります。(本当の)伝統というものは、単に昔のものをそのまま
コピーして保存したものではありません。
時代も変われば、人も変わりますので、古来から伝えられたものの
本質を大切にしつつもその時代、その時代のものを取り入れ、
伝統の上に新たに積み上げていかなくては、伝統は形骸化し
継承されなくなってしまう。形ばかりの死んだ伝統を伝えるばかりでは
だめであります。」
私達の修行も伝統を大切にする修行であります。それと共に絶えず
今の社会に対して、今の悩み苦しんでいる人に対して何を発信したら
よいのか問い続けなければなりません。
その為に、まず、今残されている伝統の修行の型を学んで、また
歴史や文化などもしっかりと学んでいかねばなりません。
そこにとどまらず、さらにその時代に合う新しい命を付け加えて
発信して次の世代に伝えていくことが、今の我々に必要なのでは
ないでしょうか。