正しい方向かどうか?
1月12日(土)
管長様が土曜坐禅会で提唱されたことをまとめてみました。
ある老師がこんなことを言われていました。「自分の坐禅が
うまくいっているかどうか?正しい方向にむかっているかどうか?
を知りたいと思えば、自分の家庭を見るのが一番いい。
あの人が坐禅に行くようになって、おうちで怒ったり、
大きな声を出したりしないようになり、その人がそこにいる
だけで、なんとなく家庭が穏やかになってきたら、その人の
坐禅はまあまあである。
反対に、坐禅に行くようになってから、「きちんとしろ」とか、
「これが正しい作法だ、こーしろ!」とかとガミガミうるさくて
仕方がなくなってきたらその人の坐禅は考え物であります。」と。
悟りの心を現実世界に活かしていくことは非常に難しいこと
であります。家庭、学校、会社で、目の前の人がみんな仏心を
持っていて素晴らしいと思うのは、なかなか難しいことです。
そうではありますが、もう一度改めて、自分自身の本心本性に
目覚め「ああ、なるほど私の本心本性はなんと素晴らしい心で
あったことか」と静かに坐禅をして確かめることが大切であります。
そうすれば、現実の生活、家庭、学校、会社の中で
「ここがお浄土であった、仏心の真っ只中であった!」と改めて気づき、
まわりにいる身近な人達もみんな同じ仏心を持って生まれてきていると
実感できると家庭も自然と安らかになるものであります。
<日が射し込む居士林堂内>
(後記)
今年初めの土曜坐禅会は初心者の部60名、2部49名でした。
日中は、ぽかぽか陽気の中での坐禅会でした。
皆様、ご参加をいただき誠に有り難うございました。
明日は、午前9時から大方丈で日曜説教会
(管長様のご法話)です。