刻苦光明
12月8日(土) 臘八大攝心 初日
管長様が僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
臘八初日にあたって、やはり思い出すのは、
森信三先生の人間の真価をはかる2つの目安についてであります。
それは、
第一は、その人の全知全能・自分のあらゆる気力能力を一瞬かつ
一点にどれほど集中することができるのか。
第二は、睡眠を切り詰めても精神の力によってどこまでそれを
乗り切ることができるか。
というものです。これは、私達の臘八の修行もまさしくその通り
なのであります。今のこの一瞬、この一呼吸にどれだけ集中できるか
です。
その為に腰骨を立てて、始終お腹に力を入れる。そうすれば、
尽きることのない気力・力を得ることができます。
森先生は、子どもの教育に何が一番大切なことかと問われて
それは常に腰骨を立てている人間になることであると仰せに
なっています。
自分で腰を立てて、始終、お腹に力を入れて、息をなるべく長く
はくようにであります。
また、臘八では「古人刻苦光明必ずや盛大なり」という言葉が
掲げられますが、あの白隠禅師ほどの人ですら、1日3回この言葉
を唱えて修行をなさいました。
刻苦光明です。自分でつらい、苦しい思いをした分だけ、光明・
光となっていきます。
そのことを胸に刻んで、最後まで気力を振り絞ってやって
いただきますように。