法華経の中核
11月25日(日) 月並大攝心 6日目
管長様が僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
法華経の教えの中核をなす言葉に「十如是(じゅうにょぜ)」という
ものがあります。それを(わかりやすく)次のようにまとめてみました。
「このように 生まれてきて
このように 生かされて
このように 生きている
このように 今 呼吸をしている
これこそ 仏心 如来 無量の命
ありがたく 手を合わす」
法華経の説く「一大事因縁」とは、みんなに仏様の智慧の眼(まなこ)を
開いてもらうことであります。みんな各々、仏様の心を持っている、仏様の命を
いただいているということをめいめいに気づかせてあげることです。
仏様の智慧の眼とは、仏様の心とは何であるかというと、これが「十如是」
なのであります。
このような姿・形、このような心、このような身体、このような能力
このようなはたらき・暮らし、このような命・ご縁をいただいて、結局
このような私になっているのです。
この身体、この心、この命、この毎日の暮らしをしていく
それこそ、法華の真実であります。
あらゆるものは、みな仏心の光明で光り輝いているとまずは
感得して、お互い、手をとり、助け合い、思いやりを持って
いきたいものであります。