夢
8月1日(水)その2
管長様が淡青坐禅会で提唱されたことをまとめてみました。
よく人がお亡くなりになると「夢」という言葉を書いて
贈ります。「夢」という字、お茶の世界では不祝儀に使います。
すべては夢のごとしであります。
我も人もない世界を体験してみれば、私があり外の世界がある
といのは一時の夢をみているようなものです。夢が夢であると
わかってその世界を楽しむ。夢と気づかずにいるのはたいへんです。
夢であると気づいて良い夢であった!と一生を終えることは
これまた、すばらしいことです。
うたたねの ひととき楽し 蓮の上
こないだ、こんな俳句を作ってみました。蓮の上というのは
みんな仏様、仏心の世界です。我もない、人もない一枚の世界
です。
その中で自分たちはほんの一時、何十年かの夢を見させて
もらっている。蓮の上で一時うたたねをして「ああ!楽しい夢を
見させてもらった!おかげで、有り難い!」と一生を終えることが
できたらいいなと思うのであります。
<龍隠庵>