みんなの心の中に
3月11日(日)
管長様が日曜説教会で提唱されたことをまとめてみました。
延命十句観音経の一番最初に「観世音」とあります。
この一句にすべてが込められているのであります。
観音様、どうかお見守り下さいという一念であります。
その観音様はどこにいるのでしょうか?決してどこか
遠くにいるのではありません。それでは観音様とは
何でありましょうか?
観音経には、人々の苦しみ・悲しみのその声をきいて
手を差し伸べてくださるのが観音さまであると書かれています。
この度の震災が起きまして、多くの人が苦しんでいる。
それを決して人ごと、他人事ではないと、その苦しみ・悲しみ
の声をきいて、「何かして差し上げられるのではないか」と
立ち上がった京都の仏師の方(わらべ地蔵プロジェクト)や
建長寺の若い和尚さんを中心とするスジャータプロジェクトの
方々、みんなこれが観音様の心そのものであります。
観音様はおのおの、みなさんの心の中にあるのであります。
直接ではありませんが募金をなさった人、またこうして被災地の
ことを思いやって手を合わせる、それだけでも観音様の心が
宿っている何よりの証拠であります。
めいめいのこの心こそ観音様であり、仏様の心であり
南無仏、心の一番のより所であります。
今回の日曜説教会も400名近くの大勢の方が拝聴されました。
法話は少し早めに終わり、福居一大(津軽三味線)さんと
AZアーティスト(クラシック)による追悼チャリティーコンサート
が行われました。「アメイジンググレイス」「ジュピター」等の
曲が、日本の三味線と西洋のバイオリンなどが見事に調和
しながら奏でられました。
管長様がこれからは「祈り」とともに「具体的な支援を!」
ということで2月下旬にとれた三陸のわかめを宣伝された
こともあって復興支援物産展も盛況でした。
みなさん、有り難うございました。