わらべ地蔵
2月9日(木)
今日は、円覚寺本山で行われた「わらべ地蔵を被災地へ
プロジェクト」に参加して参りました。このプロジェクトは、
京都の仏師・位牌師の方が、石巻市大川小の児童74名が犠牲に
なったことなど、東日本大震災によって大きな悲しみにくれる
人達に「何かできることことはないだろうか」と思いで
始められました。この仏師の方は、はじめ遺族の方にお位牌を
贈ろうと思い立ちましたが、実際に現地に行ってみていろいろと
相談してみると、それはご遺族に死を受け入れるべきと受け取られる
おそれがあるから反対されたそうです。
そこで「人の背負いきれない悲しみを一時でよい、何かに
預かってもらうことはできないだろうか」と「地蔵菩薩(わらべ地蔵)」を
思いつきました。そして多くの人にわらべ地蔵を彫ってもらい、
それを被災地の家族を亡くされた方、特にお子さんを亡くされた方に
届け、供養をしたいとこの活動をなさっているそうです。
最初、一番左の状態の檜を彫り進めて、最終的に右端の完成型
にしていきました。
仏師の方のわかりやすい説明と配布されたマニュアルを見ながら
作業を進めました。
みなさん、心を込めて真剣に彫っています。
出来ました!ちなみに中央のお地蔵さんが管長様作です。
それぞれがそれぞれのお顔立ちをしていますね。
最後に完成したわらべ地蔵を前に並べて記念撮影。
これらのわらべ地蔵は、この後、3月6日に松島・瑞巌寺で
開眼法要をしてご希望される被災された方などにお渡し
するそうです。