開山毎歳忌の偈
10月3日(月)
本日の開山忌の儀式の中で管長様がお唱えになった偈(げ)です。
「法の為に人を求めて 此の山を開き
珠(たま)回(めぐ)り玉(ぎょく)轉(てん)じて
翠苔(すいたい)閑(しずか)なり
弧筇(ここう)影に沈んで 尋ぬるに處無し
舍利長(とこしなえ)に包む 天地の間」
恐れながら、意訳してみました。
無学祖元禅師は、仏法の為に仏の教えを伝える人材を
求めてこの円覚寺を開かれた。
禅師は、玉がころころ転がるように融通無碍に教えを説いて生を
全うされた。時はたち、今、目の前にある禅師のお墓は苔むして
閑静な山の中にある。
禅師が持っていた杖はいつの間にか消えてなくなり
見つけようとしても見つからない。
でも、仏様の教えはずっと私達を包んでくれているよ。
(後記)
おかげさまで、無事に開山忌は終了しました。
有り難うございました。さて、10月5日は達磨大師が
ご遷化された日、達摩忌です。明日午後4時から佛殿で
達摩忌宿忌(しゅくき・・・前日の行事)、5日は午前5時半から佛殿で達摩忌
当日の行事となります。