わからないままでいい。
7月17日(日)
管長様が土日坐禅会で提唱されたことをまとめてみました。
ある僧が尋ねました。「頭の長さが三尺、首の長さが二尺、相対して
何にも言わずに立っている。これはなにものか?」と。別の僧が曰く
「(そんなもの)私はわからない!私は知らない!」と。
これでいいんです。これを知ろうとして、これは何であるかかんであるかと
注釈して、追求し迷いに迷いを重ねてどうしようもなくなって
とうとう三尺のばけものに食われてしまう。幽霊の正体はそういうもので
あります。「私は、わからない!私は、知らない!」の一言でばけものは
終わりであります。それで、すませばそれで良いのであります。
ひっかかったらいかん!
理屈をつけて理解して解釈をつけようとしたらきりがありません。
理屈をつけてどうこう考えたりせずに、
ただ私はこのままで満ち足りている、本当に有り難いとしみじみと
感じることが大切であります。
わからなければ何でもいかんと思いがちだが、いくら
わかろうとしても三尺のばけものは、わからないように
なっている、わかりやしないのであります。
そうであるから、ああ、このままでいいんだと受け止めることが
できたらばけものは、自然と消えてなくなるのであります。
「う~ん、わからない!」