本当の「悟り」とは?
6月17日(金)
先日、管長様が故郷の新宮市で講演されたことが
地元熊野新聞に掲載されました。
その記事の中で管長様が「悟り」についてふれられて
いましたので紹介します。
< たまに「管長様は長いこと坐禅をして悟りましたか?」と
聞かれるんです。「悟りなんて難しいね。」と言うんです。
その時に言います。「もしあなたの周りでね。坐禅をして
俺は悟ったんだという人がいたらあまりお付き合いしないほうが
いいと思いますよ。と(笑)
そう簡単に人間は悟れたり、特別の能力というか、拝めば
病気が治るといった虫のいい話はないんであります。
どうか、騙されないでください。
坂村真民という詩人がいます。こういう短い詩があります。
「信仰によって強くなるのではない。弱いままに助けられていく。
弱いままに守られていく。その喜びの中に生きる。」
私どもはこの弱さを知る。弱いままにいろんな人の力に
支えられて生かされていただいている。その喜びを知ることが
大切であろうと思います。 >