無門関40則その2
5月5日(木)
昨日管長様が提唱されたことの続きです。
「典座」というご飯を炊くのも立派な修行で一生懸命やっています。
せっかく、自分らでご飯をつくるだけではなく、こういう時代ですから、
みなさんの為にお役にたったらどうかと(雲水に)被災地でボランティアを
やってもらっている。ここんとこ交代で雲水が避難所に炊き出しに行く。
今日もこれからいわきの方へ行きます。
勝手に行くのではなく、事前に現地の人と打ち合わせて、100人位の
ご飯を用意してくれとのこと。100人分をいっぺんに炊き出しをしてくださいとの
要請。(僧堂の雲水は)5月の講中斎という行事で300人位のご飯、おつゆ、おかずを
作ってお出しするので、大きな鍋でも全部そろっています。プロパンガス、大きな業務用コンロ
もありますから、それらを車につんで出発するようです。
いろんなところで何が役に立つのかわかりません。
(後記)
今日は、管長様と自坊のお葬式に行って参りました。
葬儀場の待合室に入ると、部屋の隅に荷物置き場でしょうか、畳が2枚敷いてありました。
もちろん、座る椅子と机は用意されていたのですが、なんと管長様は式が始まる直前まで
その畳の上で足を組み静かに坐禅をなさっていました。
坐禅というものは、時間場所を選ばずにいつでもどこでもできるものだと
実感いたした次第です。