碧巌録53則
2月20日(日)
老師が土日坐禅会で提唱されたことをまとめてみました。
チベットの坊さんが監獄で拷問を受けたあと解放されました。
一人の坊さんが「君は、拷問をしたやつらをゆるすことができるか?」
と問いました。もう一人の僧は「あんなひどい仕打ちを受けたのだから、
絶対に許さない!恨み続けてやる!」と言いました。それに対して、
質問した坊さんが「君はまだ監獄にいるのか」とたしなめたそうです。
許さない!恨んでやる!といつまでも監獄の中にいるのと同じような
思いを引きずっていたのでは、体にも悪いし、冷静な解決にも
つながらない。
体というのは、正直。そんな過去のことをとらわれず
常に、新しく生きようとしている。頭の中でゴチャゴチャ
ぐじぐじ考えていようと、自分の細胞のすべては常に全力で
生きようとしている。どこにも迷っているとか死のうとしている
細胞はない。
自分の体に耳を傾けて、変転自在に今を生きよう!