2月 日曜説教
2月13日(日)
老師が日曜説教会で提唱されたことをまとめてみました。
今日の提唱は、2月15日の涅槃会(お釈迦様がお亡くなりに
なった日)にちなんでのお話です。
涅槃図の上方にはお釈迦様のお母さんが必ず描かれている。
お釈迦様は、最期の時お母さんを見て、手を合わせてお亡くなりに
なったそうです。お釈迦様は、生後七日でお母さんを亡くしているから、
実の母に対する思いが深いのでしょう。
自分の命を犠牲にしてまでお母さんが自分を産んでくれたのだから、
そのいただいた命を決して粗末にしてはいけない!
精一杯最期まで人様のために尽くさなければ申し訳ない!
という気持ちだったのだろう。
最期にお母さんに向けて手を合わせたのは、
「お母さん!最期まで一生懸命がんばりました。
これで、よろしいでしょうか。」という気持ちの
表れでしょうか。
仏教のある先生は、「涅槃」を「完全燃焼」と意訳しました。
お釈迦様は、本当に一生涯人々のために教えを説いて、
旅の途中でお亡くなりになるまで、生涯現役、完全燃焼の生き方を
実践されました。
私達自身も両親からかけがえのない命をいただいています。
その命を決して粗末にすることなく、自分の身を正して、
人にはなるべく良くしてあげて、最期の最期まで「完全燃焼」
していきたいものだ。
山内 正伝庵階段からの風景。
雪で居士林の水仙もこの通り!