日曜説教
7月11日(日)
老師が日曜説教会で提唱されたことを私なりにまとめてみました。
今日の提唱は 昨年遷化された松原泰道先生と老師のご縁の話です。
中学生の時 老師は松原先生にお手紙を書き 全く面識がないにもかかわらず
先生は親切にもお会いしてくれる約束をされた。
和歌山から上京し 先生と初めてお会いした老師は
「仏教の教えを一言でまとめたものはなんですか?」と質問された。
先生は色紙に「花が咲いている 精一杯咲いている
わたしたちも 精一杯生きよう」と書き老師に渡されました。
花はその場所で与えられた状況で精一杯咲いている。
できるできないの結果ではなく 精一杯つとめることが大事
また 老師が修行道場に行く前にはなむけの言葉として
「あれをみよ 深山(みやま)の桜咲きにけり
まごころ尽くせ 人知らずとも」という歌をいただいたそうです。
そして 修行がおわった老師は 今度は僧侶として生涯保っていく言葉を
先生に求めたとき 先生は
「衆生無辺誓願度」とお答えになり 「やはりこの言葉しかない」とおっしゃったそうです。
生きとし生けるものの悩み苦しみは限りがないけれど 誓って救っていこう。
先生は遺言でも「私の死ぬその日は 彼の土(あの世)の説法の初日である。」
尽きることのない願を持ち続けてお亡くなりになったとのことです。
その願は 永遠の命となって私たちの中に生き続けている。