提唱 6月摂心4日目
6月24日(木)
老師が昨日僧堂摂心で提唱されたことを私なりにまとめてみました。
法華経に常不軽菩薩が出てくる。
この菩薩はどんなにばかにされても 暴力をふるわれても
「我深く汝等を敬う 敢えて軽慢せず 所以はいかん
汝等皆菩薩の道を行じて 当に作仏することを得べし。」
(そのようなことをされても 私はあなたを敬います。決して軽んじません。
なぜなら あなたは必ず仏になられる方であるからです。)
と言われたそうです。
我々は誰もが かけがえのない仏の子!
それなのに それに気づかずにさまよい歩き苦しみ続けている。
「衆生本来仏なり」 どうしたらそれをきがつかしてあげることができるか?
宮沢賢治さんの「虔十(けんじゅう)公園林」の主人公虔十は常不軽菩薩のような人。
虔十はまわりの人々から馬鹿にされ罵られながらも杉の苗700本を植え育てた。
そして杉林となり子供達の遊び場となる。数十年たって街はすっかり変わってしまっても
その林は人々の憩いの場として残った。それを見て ある人は「人は何が賢くて
何が愚かであるかわからない」と言った。
この物語からこれからのお寺のあり方を考えてみたらどうか。