提唱 5月摂心最終日
5月26日 攝心最終日
老師が僧堂摂心で提唱されたことを私なりにまとめてみました。
金剛経に 「無我相 無人相 無衆生相 無寿者相 」と
繰り返し出てくる。
それは 金剛経が 自分にとらわれることを嫌っているからだ。
繰り返し 繰り返し 説いているのは 無我に徹したること。
本来 私たちの心は無我なのに
自分と他人 好きと嫌いと
自分の都合で 自分で狭い殻をつくって
その中に入り込んで 自ら苦しめている。
「我という 小さき心を 捨ててみよ
三千世界に 満つるいのちぞ」
丹田に力をこめて 坐禅して 小さな自己の殻をぶち破れ!
自分だと思っていたものが がらがらっと崩れさったとき
本来の自己 本心に 煩悩も妄想もけがれもないと
自分で納得する。
「仏心には罪やけがれは届かない
仏心は常に清らかである。」
それに気付くと まわりの人を慈しむようになる。
まわりの人も みんな 自分の都合 欲望
狭い中で 悩み苦しんでいる。
どうしたら それに 気づかせることができるか?
いかにして 自分で勝手に苦しみをつくり出して
苦しみ続けて のがれようとしない人々に
それを気付かせて 救っていったらいいか?
そういう大願心を持って 修行に精進したいものだ。
(後記)
本日で 5月の僧堂摂心は終わりとなります。
次の摂心は6月20日から26日となります。
摂心に限らず 老師の提唱はございます。
できる限り 掲載できたらと思いますので
宜しくお願い致します。