提唱 鎖口訣その3
4月22日 摂心3日目
老師が提唱されたことを私なりにまとめてみました。
法華経に曰く
大慈悲をへやとし
(生きとし生けるものに対する大きないくつしみの
心をもって)
柔和忍辱を衣とし
(おだやかで、やさしく、そして苦難に耐え忍び)
一切皆空を座とする
(何ものにもとらわれない無心の心を座席とする。)
という言葉がある。
深慈痛悲(人の苦しみや悲しみが痛いほど感じられ、
深くその人をいくつしむ心)は、
無我に徹する修行をしてはじめてほとばしり湧いてくる。
今聞いている、ここに
今この呼吸している、この一呼吸に
生き通しの生きものがある。
自由無尽
もうこれ以上得るものはどこにもないと
決してドン坐ること
そうして、本当に無心無我に徹したら、
各々心の内から、無限の慈悲がほとばしり湧いてくる。
誰にでも例外なく、人のこころの痛みがわかり、
その人をいくつしむ心が自然と湧いてくる。
そのようなことをお話しされました。