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臨済宗大本山 円覚寺

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2019.11.11
今日の言葉

一遍上人の念仏

一遍上人は、念仏札を多くの人たちに配って、紀州を遍歴していた時のことです。

旅路で出会った一人の僧に念仏札を受けるように勧めたところ、

自分は信心が起こらないので受け取れないと拒否されました。

そこで一遍上人は熊野本宮証誠殿参籠して、

熊野権現の啓示を受けられました。

それが「念仏を進める聖よ、どうして念仏を間違えて勧めているのか。

あなたの勧めによって、すべての人々がはじめて往生するのではない。

南無阿弥陀仏ととなえることによって、

すべての人々が極楽浄土に往生することは、

阿弥陀仏が十劫という遠い昔、

正しいさとりを得たときに決定しているのである。

信心があろうとなかろうと、

心が浄らかであろうとなかろうと、

人を選ぶことなくその札を配るべきである。」と言われたのです。

これが一遍上人の教えの根幹であります。

信じようが信じまいが問題にしないといのですから、驚くべき教えであります。

柳宗悦氏は、その著『南無阿弥陀仏』のなかで

「法然上人は教える。口に名号を称えよ。汝の往生は契(ちか)われていると。

親鸞上人はいう、本願を信ぜよ。その時往生は決定されるのであると。

一遍上人は更に説く。既に南無阿弥陀仏に往生が成就されているのである。人の如何に左右されるのでは

ないと。」と説かれています。

法然上人の教えは、お念仏を称えることによって往生するといいます。

親鸞上人の教えは、信じることによって往生すると説かれます。

一遍上人は、信じようが信じまいが、南無阿弥陀仏に往生が確定しているというのです。

更に柳氏は、法然上人、親鸞上人、一遍上人の三師の念仏を次のように比較されいてます。

「浄土宗では、身命を阿弥陀に捧げる意。

真宗では、阿弥陀の勅命に順う。

時宗では、阿弥陀の命根に還る意。」として、説かれ

続けて、「一は吾らより阿弥陀へ、二は阿弥陀より吾らへ、三は吾らと阿弥陀と未だ分れざる根源へ」と示されています。

一遍上人の念仏は、吾と阿弥陀とが一つになっているところがございます。

それは、一遍上人が法灯国師に参禅した時に詠われたと伝えられる、

「となふれば仏もわれもなかりけり南無阿弥陀仏なむあみだぶつ」という和歌にもよく表れています。

禅の教えと通じるところであります。

(十一月日曜説教より)

横田南嶺

一遍上人の念仏

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