今日の出来事
ガラスのうさぎ
東海道線の二宮駅を降りると
駅前に、ガラスで出来たうさぎを抱いた
少女像があるのを目にしていて、
どんないわれがあるのかなと
ずっと気になっていました。
本日『ガラスのうさぎ』を読みました。
まだ十二歳の少女が
東京大空襲で母と二人の妹を亡くし
父とその焼け跡を探して
ガラス工芸品を作っていた父の
作成したガラスのウサギ像が
焼けただれて残っていたのを見つけるのです。
それをみて、どれほど熱い中だったのか
思いを巡らせます。
そのガラスのウサギ像を持って
疎開していた二宮に帰ったのですが、
父もまた空襲で命を失うのであります。
両親を亡くした少女が親戚の家を頼るのですが
たらい回しにされてしまう部分など
涙を誘われる悲しい話であります。
それでも、少女は混乱の中を生きてゆくのであります。
本日午前中には、最近一年ほど教わっている
中国語の講習を受けて、
午後「ガラスのうさぎ」一冊を読み終えました。
読んだ本は、既に二十七刷でありました。
八月は、戦争のことを思うものであります。
横田南嶺