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臨済宗大本山 円覚寺

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2013.01.30

南無地獄大菩薩

1月30日(水) 
 管長様が提唱されたことをまとめてみました。
 今、東京・渋谷で白隠禅師展をやっています。ある人が白隠禅師の
書や絵には地獄のにおいがする、おどろおどろしい、ゾッとすると
称していました。
 白隠禅師には有名な「南無地獄大菩薩」の墨跡が伝わっていますが
この「南無地獄大菩薩」こそ、白隠禅師の真骨頂と言ってもいいいかも
しれません。
 「地獄に気づいた人は少ない、地獄を脱した人はさらに少ない、
しかし、人の為に地獄におりた人は、なお、一層少ない。」と
言った人がおります。
 今は平穏の時代ですが、苦しんでいる人がどれだけいるか?
よく自死者、年間3万人と言いますが、自ら命を絶たなければ
ならないほどの苦しみを持った人が何万人もいるということ、
その苦しみの声が聞こえているか?
 不慮の事故、災難で苦しんでいる人がどれほどいるか?
そういう人の声が聞こえてこないというようなことでは
お坊さんとして困るのであります。まず、このような地獄
に気がつかねばなりません。
 そして、私達坊さんは、修行をして苦しみから脱する。地獄も何も
ありはしないと気がつかねばなりません。
 さらに、そして、そこに安住するのではなく、今度はもう一遍
地獄に降りて、地獄の中で大菩薩たらんとする。そのような、
白隠禅師の大いなる願いの表れが、あの「南無地獄大菩薩」という
字ではなかろうかと思います。
 自らは地獄大菩薩たらんとする。一般の人には、地獄の中にこそ
真の菩薩、救いの菩薩があるんだということを示してあげたい。
そういう白隠禅師の慈悲の心が、あの書や絵になっているんだと
思います。
 自ら地獄に落ちて大菩薩たらんとする。これが白隠禅師の願いであり
私達、お坊さんとして一番大事なところであります。
 

南無地獄大菩薩

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