2019年5月20日

迷いの原因は無知


円覚寺専門修行道場(僧堂)では、今日から26日までの、大攝心(1週間に及ぶ

坐禅集中修行期間)に入りました。以下は、今日の横田南嶺老師の提唱です。

 我々が迷いや苦しみを引き起こす一番の原因は、無知であると仏陀は説きました。

 無知なる状態から、何かしらの力がはたらいて意識が生まれます。

その盲目的な意識がこの体にはたらくようになって、六根という目や耳や鼻や舌や身体や精神の上には活動します。

すると外の世界に触れて、自分にとって何か心地好い、好ましいものには愛着を生じます。

愛着を起こすと更に自分のものにしたくなります。

そうして自分のものという概念が生まれます。

自分のものを集めて大事にし、さらにもっと増やしたいという生き方が出来てきます。

 そのように生きて活動して、自分の思うままにゆくと悦び、思うままにならぬと苦悩するという生涯を送ります。

しかし、やがては老い衰え、そして最後はすべてを手放し、死を迎えます。

一切は無常であり、自分という孤立したものはないにも関わらず、

自分のものにしたい、もっと増やしたいという思いによって苦しみを造り出すのです。

 苦しみの原因は、無常であることを知らない、自分という孤立したものはないことを知らない、無知にあります。

これを無明と言います。

 まずは、どのようにして、私たちが苦しみを造り出しているのを、よく観察します。

それが十二因縁を観じるという修行であります。

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