2018年6月3日

思い込みを否定をする


 只今、円覚寺では、夏期講座(6月5日まで)開催中です。

 「冬の朝 白い布団で 寝る草木」これは、小学生の女の子が作った俳句です。

白い布団とは、雪のことで、子供の感性というのは、本当に素晴らしいものです。

 私ども、お寺にいて、雪というと「雪かきをしなければならないな」とか「冷たいな」

というような思いしかなく、いつまでたっても、たいへんだ、つらいだという

思い込みしかないが、この小学生は、違う見方をしています。

 人間というのは、その思いによって見る景色も様々に違ってくる。

我々、禅の修行というのは、一言で申しますと、この思い込みを否定をすることです。

このことに尽きるのであります。

 思いというのは、誰かが作ったわけではない。私自身がそのような思いの枠の中に

いる訳です。この思いの枠の中にいる状態のことを迷いというのです。

 この思い込みが外れ、この思い込みを越えて、純粋にものを見ると

この小学生のような、雪の布団にくるまれて、安らかに眠っているような

ものの見方も開かれてくるのでしょう。

(平成30年6月2日 横田南嶺老師 夏期講座「無門関提唱」より)

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