2012年7月15日

同じ心

7月15日(日)
 管長様が土日坐禅会で提唱されたことをまとめてみました。
 自我という名前をつけるとたいへん悪いものように思われがち
ですが、裏を返してみれば、みんな自分中心の同じ心をもって
いるのであります。それはみんな平等であります。
 お釈迦様の時代、舍衞国の王様が、
「自分はいくらお釈迦様の教えを聞いても、自分ほど大事なものは
いないし、自分ほどかわいいものはないと思ってしまう。これほど
お釈迦様の教えを聴きながら、こう思ってしまうのは申し訳ない。」と
悩み、お釈迦様に正直に告白をしました。
 「自分がかわいいという思いがどうしても、とれまません。どうしたら
いいのですか?」と王様は尋ねました。
 そのときにお釈迦様が仰せになった言葉が有名です。
「人のおもいはいずこへもゆくことができる
されど いずこへおもむこうとも
人は おのれより愛しいものを見いだすことはできぬ
それと同じく 他の人々も自己はこの上もなく愛しい
されば、おのれの愛しいことを知るものは
他のものを害してはならぬ。」(『相応部経典』一二・八七)
 自分がかわいいというのは、その通りだ。みんなその通りであると
知りなさい。どんな人にとっても自分がかわいいのだ。それは、
平等なのだ。そのことがわかったならば、その人を傷つけては
いけない。
 様々、見たり聞いたり感じたりする、そういうものを全部否定
する必要はありません。それも全部仏心のはたらきであります。
自我意識も慈悲のはたらきとなりうるのです。
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<龍隠庵>

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